浦和レッズ・アジア制覇に思う
浦和レッズがイランのクラブ・セパハンを破りアジアカップ王者の座を手にした。代表監督オシムが「浦和のアジア制覇は必ずや日本サッカーの力になる」ということをテレビ・インタビューで語っていたが、さて今後の日本代表はいかに。
テレ朝ではやたらと「2部落ちという苦難を乗り越えて」を強調していたが、たしかにJリーグ開幕当初の浦和は弱かったと記憶している。たしか2年連続でリーグ最下位だったか。まだJリーグが1stステージ、2stステージに分けられていたころの95年、一般論としていいのかは分からないが個人的に印象に残っている福田、ブッフバルトらの活躍で急速にチームが躍進しはじめたが、やはり今考えてみるとそれはドイツから呼び寄せた指揮官・オジェックの力に負うところも大きかったのではないか。
最終シーズンを優勝で飾ったブッフバルト監督を次ぎドイツ・リレーで再び就任したオジェックが導いたアジア杯、優勝直前のロスタイムで気力に満ちたワシントンを交代させて岡野を投入したシーンに12年の歴史を見た気がする。ていうか監督のロマン?
超独断だが、カップへの最後の一戦でのMVPは闘莉王。前半に右足一閃でゴールネットを揺らして長い髪をなびかせながらヨロコビを表現させた永井も捨てがたいがやはり闘莉王。後退を続ける彼のひたいと反比例して伸びていく髪の毛、このへんは絶妙なバランスなのに素人目から見ても攻守のバランスを考えてないような前線への飛び出しがテレビ観戦する者に楽しい(ハードワーカー鈴木啓太の心境やいかに)。
1戦目で得たアドバンテージから1点取った時点でムリをせずにゲームを運ぶこともできたはずだが、セパハンに幾度となくバイタルエリアにボールを運ばれながらもボールを持てば前へ前へと送り続けたのは圧倒的な声援の後押しあってのことか。一瞬、韓国代表チームかと見紛う赤赤赤の大観衆だが、「We are REDS!!」の大合唱はやはり浦和レッズ!!
特に浦和レッズのファンというわけではないのですが、日に日に温度を下げているこの時期の寒い部屋で観た試合、観終わった後に体と心が赤く熱くなっていたのはサポーターたちの声援があったからでしょう。度が過ぎてイタリアの暴徒のようにはならないでね、という心境と、どうせならレッズ原理主義まで到達しちゃえよ、という心境が交錯。とりあえず、ようやくトヨタカップが楽しみになったなあ。(宮崎)
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