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2007年9月 2日 (日)

ベトナム・ホーチミンを歩く(中)/ベトナムの投資熱・証券会社を探す

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 ベトナムに旅立つ前、できるだけこの国のことを知ろうと少ない時間ではあれ本を何冊か読み漁り、ネットの記事に目を通したりした。
 経済に関する記事の多くにはだいたい以下のようなことが書いてあった。1986年のドイモイ(「刷新」の意)政策の導入以後、社会主義的な計画経済から市場経済化が徐々に果たされている、それによって労働意欲も上がっている。また、GDPの伸びはここ数年約8%を維持。06年にはWTOに加盟、外国市場へのアクセスが開かれることで一層の成長が見込まれる。
 なるほどなるほどと頷く部分はあるが一方で当然ながら実感は持てない。
 実感は持てないが書店にベトナム株本は並んでいる。やはり「急速な成長」は本当なのか。日本の百貨店がホーチミンに進出計画を持ち、大手銀行が現地の銀行と提携し、インテルやIBMがベトナムの地を選んで半導体の工場を建設しているような具体的なことがらを知るたびに、成長は本当なのだろうな、という気がしてくる。

 数ヶ月前、どこの新聞かは忘れたがおもしろい記事を見た。ベトナムの民にも株取引で生計を立てるものが出てきた、学生の中にも株の売買をする者が現れた、そんな記事だ。あの三角のカサを被ったりアオザイを着て歩く民にどうしても「投資」のイメージは重ならない。記事によると、証券会社には取引を求める者が殺到しているという。にわかに信じがたい。
 投資する人民の出現が進化なのか退廃なのかここで議論するつもりはないが、どうやらこの国もそういう方向に向かっているらしい。
 ここで思いついたのが、自分も証券会社に足を運んでみてベトナムに口座を作ってみればいいということだ。現在、日本の証券会社からはベトナムの株式を直接買うことはできない。要するにベトナムの証券会社に口座を持つことが必要になるわけだ。
 人民の投資熱をルポしてみる。そして小額であれ、株を保有すればイヤでもこの国と経済に関するニュースが気になるようになるだろう。マジメな方にはそういうもののために投資はあるべきではない!とのお叱りを受けるかもしれないがそんなものは気にしない。街をひたすら歩くのとは別な視点からベトナムを見てみようというわけです。
 ただ、厳然とした社会主義の国でもある。つまりワイロ社会でもある。そんな国に投資の概念を持ち込んでいいのかという話である。この点だが、正直言って「分からない」。けれど、こちらは資産倍増とかウハウハ運用を狙ったタダシイ投資家になるつもりもない。ワイロの内部告発で企業がポシャッタら、こういう国なんだなということを学べばいいだけの話である。

 まず、事実としてベトナムでは1人につき1つの証券会社しか選ぶことができない。つまり、1人につき1つしか口座が持てない。どこか1つの会社を選ばなければいけないが、そんなに考える必要はなかった。開設の手続きとその後のサポートの際に日本語のできるスタッフがいるかどうか、それなりのステータスがあるかどうかくらいしかなかった(思いつかなかった)。ステータスがあるかどうかなんてことは細かく分からないので、資本金がそれなりにある所を選ぶことにした。
 まずベトナムで最大手の証券会社である「サイゴン証券」はどうか。日本語のサポートもついてる。この証券会社は今年7月に大和証券と資本・業務提携している。が、ここは保証金として10000米ドル預けることが課せられている。この時点で小額計画の趣旨に合わず除外。そんな余裕資金も持ち合わせていないし。そうなると日本語のサポートのついてる会社というのはそう多くなかった。というわけで選ぶのはスムーズにいった。
 口座開設の代行サービスなるものが流行っているが、それは利用しない。異国での開設の手続きがどのようなものかに興味があったからだ。

 ホーチミン滞在中、その証券会社に向かった。が、思ってたよりコトは難航した。
 住所を頼りに、バイクタクシーの兄ちゃんに「ここへ行ってくれ」と頼んでそのあたりをグルグル回るのだが、目的の会社がまったく見つからない。
 バイクタクシーの兄ちゃんは、お客(私)をつかまえた段階でははちきれんばかりにニコニコして、「ベトナムは初めてか?」「名前はなんていうんだ?」「ホーチミンにいる間ガイドとして案内するがどうだ?」などと拙い英語でいろいろ喋りかけてきたが、グルグル回っているうちに「まだ回るのかよ」的な表情に様変わりしていった。大手銀行で証券会社の名前と住所を示すが、受付の姉ちゃんでは誰も分からない。本当に投資がアツいのかベトナムでは……と真剣に考えているころ、何件かの銀行で出てきた50歳くらいの男性が場所を知っていて丁寧に教えてくれた(そのころにはバイクの兄ちゃんを解放し歩いて探していた)。

 その会社は業界順位でいえば日興や大和くらいにあたるはずだが、場所を知って少し驚いた。雑居ビルの9階にあったのだ。■(下)につづく(宮崎)

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