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2007年9月13日 (木)

先日のロシア 第12回/ロシア学童の視力低下

 ロシアの教育法が改正になったらしい。
 これまで9年間だった義務教育が2年間延長され、11年となった。
 もともとロシアの学校(Школа)は3-5-2制または4-5-2制。最初を3年間とするか4年間とするかは、それぞれの両親の裁量に任せられている。授業についていけなければ4学年に上がるが、ほとんどは4年生をとばして5年生に上がる。今までは、1~3学年、もしくは1~4学年が初等教育、5~9学年が前期中等教育(日本で言えば中学校)、10~11学年が後期中等教育(日本で言えば高校)にあたっていた。10年生に進むのは、後に続く高等教育への進学希望者が主であった。しかし、大部分が10年生へと進む状況にあり、このたび残りの二年間が義務化されることになった。日本で言えば、高校までが義務教育化した形となる。
 しかし、日本で換算すると、高校まで義務化するとしたら6-3-3の12年。ロシアでは17歳で高校まで終えるのか? それとも一歳遅れて義務教育が始まるのか?
 いずれもハズレで、6歳から18歳までの間で11年間の義務教育を終えればいいとのこと。
個々人の学力に合わせたゆとりを持たせているということなのだろう。ただ、これは中期段階で、いずれ義務教育は12年となる見通しだ。

 新学期がはじまり、ロシアの新聞サイト「Правда」にも教育関連の話題が華やいだ。そんな中、健康面にもかわいらしいお写真が。
http://www.pravda.ru/health/sight/prophylaxis/07-09-2007/237613-partazrenie-0

「いかにして義務教育の間に視力を保つか」というタイトルのこの記事。どこでも、教育が充実してくれば、視力低下の問題が起こってくるもんだろうか。
 冒頭部分を訳してみよう。

「最近、5年生の視力が悪化し始めている。ソビエト時代を経験した親たちは、一日中自らの子どもに前代未聞の課題を課している。宿題以上の事をやらせるのに夢中である」

 なぜ5年生かというと、ただ単に区切りが良いからであろう。前述のとおり、3年生もしくは4年生でいったん初等教育を修了し、5年生から新しい教育が始まるのだ。日本で言うと、中学校に上がる感覚だ。

まだ視力のよかった小学生時代を思い出す。ちょうど学童の視力低下が深刻化し始めた1980年代後半のことであった。
 クラスの集合写真をじっと見ていた担任の先生が、
「今、このクラスでメガネをかけているのは一人だけだ。成人式でまた集合写真を撮ったとき、何人がメガネをかけているかな…」
 そうつぶやいた。

 成人式で集まったとき、さすがにメガネ着用者はいなかったが、およそ半数がコンタクトレンズを使用していた。
 みんな、教室で先生のあの言葉を聞いた時、まさか自分の目が悪くなるとは思ってなかった、と洩らしていた。
 私もその一人であったが、今、裸眼では自転車にすら乗れまい。
 若者の資料低下の原因はゲームのしすぎ、TVやパソコンや携帯画面の眺めすぎ、と当然のようにいわれているようだが、私に限って言えば幼少期はパソコンもテレビゲームも触ったことがなかった。テレビ鑑賞も2時間までとされていた。近親者には近視のものがいないので、遺伝でもない。
 唯一、原因と考えられるのはピアノ楽譜の譜面だが、あのオタマジャクシの羅列のせいで   視力が悪くなるならば、歴代の音楽家はこぞって近視であるはずだ。
 さまざまな原因が考えられるものの、第一要因が不明という点で言えば、近視もまた現代病なのだろう。

 教育制度が整い、ますます近代国家として成長を遂げるであろうロシア。
 学童の視力までも、日本のそれと同じ末路をたどるのであろうか。(臼利つくし)

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