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2007年8月29日 (水)

磨きのかかる安倍改造内閣の「正体不明」

嫌なタイミングで執筆のローテーションが回ってきた。今日(28日)となれば安倍改造内閣に触れるしかあるまい。それがどうにもそそられないのだ。
最初のボロボロ内閣のネーミングは日刊ゲンダイ命名の「アダムス・ファミリー内閣」でよろしかろう。アダムス・ファミリー的な意味でキャラは立っていた。立っても役立たないキャラが立っていた。そして改造内閣は?何と共産党が「空気の読めない『KY内閣』」とするセンス……じゃないか。共産党に「空気の読めない『KY内閣』」とされるセンス、ですか。
私なりに命名すれば「実は数字を持っていない内閣」。派閥の領袖なる「重鎮」を要所に配置したというが、この重鎮は意外(案外?)と数字(票)を持っていそうにない。
閣僚及び自民党三役で処遇された領袖は次の通り

麻生太郎自民党幹事長
町村信孝外務大臣
伊吹文明文部科学大臣
高村正彦防衛大臣

また63歳の爺さまをそう呼ぶのも変だというのは重々承知の上で津島派の「プリンス」額賀福志郎財務大臣まで数えると領袖クラスは5人。全部首相より一回り年上。
5つの派閥のトップ級が支えるとなれば物凄く重厚な印象になるはずなのに実感はない。何も感じない。その一つに領袖とは一昔前は兵を養って総理の座を狙う最右翼だったのに麻生幹事長を除いて全然そんな気がしない点があげられる。麻生氏もまた宰相を取りに行くというより回ってくるのを待っている雰囲気だ。
文字通り「一昔前」として仮に首相を父君の安倍晋太郎氏に擬し、派閥の系統を一回り前の世代とするとよくわかる

首相:安倍晋太郎(←安倍晋三)
党幹事長:宮澤喜一または大平正芳(←麻生太郎)
外相:福田赳夫(←町村信孝)
文科相:中曽根康弘(←伊吹文明)
防衛相:三木武夫(←高村正彦)
財務相:竹下登(←額賀福志郎)

これだったらすごい。逆にいうとこれほどまでに派閥領袖の地位は落ちてしまったのであろう。
それにしてもお気の毒なのは右の皆様。昨年9月に登場した安倍政権はまさに「右のエース」とお喜びであったろうに、この右腕は逆球を放りまくってコントロールがないときた。
右の方が反中国なのは当然である。先の戦争は彼の地にあった政権との間で始まったのだから。なのに安倍政権は発足すぐに中国に出向くは、元首が来日しないのにもてなすは、8月15日に靖国参拝しないは、参議院選挙で争点とするはずの憲法改正をぼかすは、内閣改造で同じ右腕の「お友達」を外して中国に近いとされる二階俊博氏を党三役に迎えるはでハテナの連続だ。
右の方が反米なのは当然である。先の戦争は彼の国の猛攻でボロ負けしたのだから。なのに安倍政権は従軍慰安婦に関する発言で米国下院が非難決議をしようとすると渡米して釈明するは、にもかかわらず決議されるは、アダムス・ファミリーの一人が米国のなした残虐行為である原爆投下を「しょうがない」と発言したのに守ろうとして却ってケツをまくられるは、対米追従のテロ特措法をライバル民主党の小沢代表が「反対だ」と格好いいのに延長しようとキリキリ舞いしそうはでハテナの連続だ。
反中でも反米でもなく「戦後レジームからの脱却」も「美しい国」もかなぐり捨て、重くない重鎮を改造で並べ、改革に棹さしそうな人物も登用し、磨きがかかったのは正体不明振りばかり。右の皆様はこれでいいのかねえ?(編集長)

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