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2007年8月22日 (水)

蜂窩織炎

「ほうかしきえん」と呼ぶ。私の左足首へ突如襲いかかり現在歩行が困難な状況にある。

日曜日に「ねんざか?」とおぼしき痛みを感じた。その夜から痛みが強まり、月曜日たまたま予約していた他の診療科への受診に向かった際、ピークに達する。医療事務職員へ「やっとここまでたどり着いたが帰れそうもない」と告げたところ「ねんざですか?だったら整形外科ですが本日は休診です」と鉄槌。
しかし当方としては総合病院に来ているわけだし診てくれる先生は何科でも構わない。そもそも歩けないのだから場所柄入院するしか方法がないなどなどをわめいていたら危険人物とみなされたのか看護師さんやら誰やらが三々五々私のいたロビーへやってきて
「ねんざした覚えは?」
「ありません」
「尿酸が高いとか……」
「はかったことがないのでわかりません」
といった会話の後に患部を見て口々に「蜂窩織炎じゃない?」「蜂窩織炎に似てる」「骨折の感じもないし蜂窩織炎では?」とホーカシキエンの合唱となり「だったら皮膚科だ」と車イスに乗せられて皮膚科へGO。診断してくれた医師も問診や患部の観察を一通り終えた後に「蜂窩織炎です」と断言されて薬を処方された。

その後の医師や看護師、医療事務職などの話を総合すると月曜日1日だけで蜂窩織炎の患者は私が3人目とのことで皮膚科ではこの時期珍しくも何ともない事態らしい。薬を服用して軽快したかと思ったのもつかの間その夜は猛烈に痛みが強まり今日(火曜日)は一時ほとんど歩けなくなった。
病院で言った「帰れそうもない」は多分に「せっかくだから何とかしてほしい」との願いがこもっていたが今日の痛みは本気で歩けないのだ。ベッドからトイレへたどり着くのがロード・オブ・ザ・リングのようである。午後になり薬の効果かカニのように横歩きが可能となり不幸中の幸いで蜂窩織炎でたびたび併発する高熱からはまぬかれているのでこうして原稿を書けている。というか一日中家から出られないのでそれくらいしかできない。

蜂窩織炎という言葉は故二子山親方(元大関貴ノ花)が苦しむなど大相撲の力士でその名をたびたび聞いてきた。さては先週日本相撲協会のあり方を批判した報いかと今だからオチにもならぬ戯れ言を書けるも本当につらい症状だ。しかも予断は許さない。

医師によると私の症状はまだ軽い方で人によってはふくらはぎの上部まで赤い腫れが来るという。小さなケガからばい菌が入り体力の弱った時期に多く発症する。主要なばい菌としては黄色ブドウ球菌などがあげられる。
黄色ブドウ球菌のしわざなのかと驚く。常在菌が悪さをするのをわが体内の自衛隊が撃破できなかったらしい。以前にMRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)の取材をした際に病院で二次感染に遭った医療従事者から「黄色ブドウ球菌ごときに殺されてたまるか」とコメントを得てウケた記憶がある。ウケている場合ではなかったのだ。
平凡な常在菌による今の時期ではよくあると医師の顔に「オオッ!」という表情がいっさい浮かばないほどありふれた病気。それに2日間で一時期歩行不能にまで追い込まれる。つくづく人体とは弱いなあと痛感した。

そして人は必ず死ぬという命題を改めて胸に刻んだ。当面この病気を追い出すべく努力するし油断はならぬも深刻とまではいかない。だが歩けないとは大問題である。たいした病気でなくとも歩けなくなる。蜂窩織炎もこじれれば死に至る。だからここを出発点に死んでしまうかもしれない。
もちろん治る可能性の方が現時点では高い。でも治ったとしてもこの先必ず蜂窩織炎君と同等以上の敵がわが身に攻めかかり、今でさえ頼りない自衛隊が敗北する日が必ず来る。死期だ。その時の痛みとはいかなる凄さであるか。四肢はいかに滅びていくか。私は耐えられるのか。いやそれは愚問で耐えられても耐えられなくてもどうせ死ぬのである。

わが体内の自衛隊へ。君達が負けたのは悪い。だが敗報を痛みという形で司令部へ速やかに伝えたのは適切な判断であった。あそこまで痛烈にならなかったら病院内で私が「何とかしてくれー」と騒ぐこともなかったであろう。痛みは司令部へ早急な援軍派遣を求める手段として実に有効である。そして私の頼るのは結局君達しかいないので今後も期待する。というか頼むから頑張ってよ。

最後に気高き読者の皆様へ。私事をぐたぐた並べてすいません。ただ今日は本当にこれしか書く内容がないのです。精力の9割以上を左足首にかけているのでお許しを(編集長)

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蜂窩織炎で入院していました」

「差別の原点」

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コメント

蜂窩織炎と診断され2ヶ月になりました、左足の腫れと痛みがありましたが、現在無理をしない程度に歩けるようになりました。
耳の治療のため入院しましたが整形外科で血液検査の結果、白血球の異常が判明し皮膚科にて治療を受けています

先日10日から1週間の入院中、点滴と安静の
効果がありました。

治療中左足に石が落ち痛い目にあいました
右足も痛みがでましたがおさまりました。

投稿: カズさん | 2013年5月21日 (火) 16時11分

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