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2007年7月31日 (火)

今月の洋楽-ケリー・クラークソン

 約3年振りにニューアルバムがでたKelly Clarkson。初代アメリカンアイドルグランプリで、2枚目の『Breakaway』が大ヒット、さらにアルバムからのシングルカットもすべて大ヒットしたので、知っている人も多いかと。ビデオクリップもなかなか。個人的には『Since U Been Gone』が気に入っている。
 ソファーの上で座りながら歌い始めるところから始まるのだが、歌いながらいろんなものを壊す壊す。たぶん元彼の部屋(たぶんでなく、絶対だな)で、その部屋のありとあらゆるものを破壊つくし、最終的に、写真立てをガラステーブルに勢いよく投げつけ割る。サビはライブハウスで凄い形相で『Since U Been Gone』と髪を振り乱し、飛び、激しく歌うのだ。そして破壊つくしたあとさっぱりしたのか、爽やかな顔で帽子を被り去っていく。その直後に仲むつまじいカップルが部屋に戻り愕然とし、ラストカットはKellyが『Since U Been Gone』とつぶやいて終わり。
 絵はロックだが、2枚目のアルバムはまだポップさが残っていた。とはいえ、なかなか聞き飽きないアルバムで良かった。
 さて、今回のニューアルバムである。タイトルは『My December』。髪色がブロンドから黒髪?ブルネット?になり、ドレス姿で座っているジャケット。ちなみにトレードマークの鼻ピアスはしていない。以前、MTV(アメリカの)のTRLという番組で、Kellyと同じところに鼻ピアスをするという企画があったが、ライブ放送でピアスをあけるのってすごいね。
 疑問なのだが、Ashley Simpsonもそうだったけれども、ロック歌手を目指す場合、ブロンドよりもロッカーぽく見えるから色を黒くするのだろうか。ブロンドの女の子じゃアイドルに見えるから硬派にするなら黒髪ということかしら。
 もうひとつ彼女の写真で気になったこと。裏足首にタトゥーが。やはりこれもロッカーには欠かせないアイテムなのだろうか。これに関してはロッカーに限らないんだけど、アメリカの歌手の入れ墨率は80%。
 あいかわらずボリュームのありそうな体型ではあるが、かえって声がよく出そうだし、歌唱力重視ならアイドル体型である必要はない……のかな。
 肝心の歌だが、おすすめは1曲目の「Never Again」。これだけでいい。もっと聞き込めば他にもいい曲があるのだろうが、やはり聞いていて気持ちいいのはこの一曲ぐらい。
 確実に前回よりもロック色が強くなっているので、これまでのアイドル色はなくなっている。初代アメリカンアイドルの肩書きを忘れ去らせることができるか、今後の彼女の活躍に期待したい。(奥津)

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