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2007年7月14日 (土)

吉原 泡の園 第25回/無理矢理カラオケツアー

 在日朝鮮系のマネジャーとKちゃんは本当に仲が良かった。常に日本語で話はしていたが、本当に恋人のようだ。(ちなみにKちゃんは女ですから)
 テーブル席と畳があり、絶対に畳に座る。生ビールを頼み、トン足やらカルビやらをドンドン頼む様は本当に男らしい。
「ご苦労さんだな、飲めよ」
 全部自分が払うかの勢いである。始めはそう思うのだとおもう。が、最後は決まって、
「よーし、今日は1人いくらだ、ゲップ、ワハハハ」
 となる。皆もきっと思っていただろう。
「ええっ、あんだけ勝手に頼みちらして、1人いくら? あんたの奢りちゃうん? 彼女ではないが、Kちゃんの前で大物振りして、影で僕らが泣いてさ、金とるんかい」
 ドンちゃん騒ぎをして、ちっとも楽しくない僕らだが、たまに同じグループの他店舗の社長などが隣りの座席などで、女の子などを一同に集め、静かに飲みながらミーティングなどをしていると、そっと帰り際マネジャーの所に来て、
「お代はもう済んだから」
 などといってさっそうと店を出る。その後ろには女の子が10人くらいぞろぞろ後をついて行く。
「お、男や」
 と思ったりしたもんだった。
 マネジャーといると、たまにそんなおいしい場面に遭遇して、ただになるという利点は確かにあるが、それも10回に2、3回くらいだ。
 これから寮に帰っても、寝れるのはせいぜい4時間くらいか。毎日毎日焼肉屋Tにいるときはそう思っていた。 
 たまに、
「よし、カラオケいくか」
 とマネジャーが言うこともある。
「ええー、もう4時ですよ、明日も仕事だし、それにもう僕足の筋肉がつりまくってますよ、だめですもう」
 という気分の時でも、1度いったらきかないのだ。ワンタクじゃー(タクシー1台)とだだをこね、タクシーをつかまえる。

 浅草国際通り、浅草に近い場所は24時間ネオンは消えない。その昔、東京も繁華街は浅草しかなかった時代がある。その名残は今もなお残っている気がする。
 どうして、浅草に暴力団事務所が多いのか、それは浅草しか繁華街がなかった時代があり、繁華街に群れてきたヤクザが、今なお済みついているからに他ならない。
 人情の下町。そんな言葉が1番ピッタリする街である。さて、我々を乗せることになったタクシーの運転手はもうガチガチにビビリまくっているのだ。
「うおーやばい客ひろっちまった」
 と顔に書いてある。
「どや、景気ええか」
 とマネジャーが運転手に聞く。ここで僕なんかが普段話しても、なんやこのどこぞのガキは、くらいにしか話してもらえないのに、マネジャーが話すと、
「ええ、ははい。悪いですねぇー」
 となる。
 そして目的地に着くと、ほっとしたかのように安堵した表情になるのだった。
 カラオケ屋の店員も、すこし深夜だったりするとガラが悪かったりもする。
 酔った店員が命知らずにも「このボケが」という勢いでマネジャーにつっかかってくることがあるが、
「ああ、この方堅気さんでなくてね」
 と気づくのか青ざめた表情になる。
 関わって失敗した、という感じだ。が、一緒にいる僕らも同じように思われているのかと思うと、僕は内心恥ずかしかったのだった。
 そして、カラオケ店に行く日はたいてい2時間くらいしか寝れない。
 翌日は足をつりながら仕事をする羽目になる。当然、マネジャーからはボロクソ怒鳴られて、である。(イッセイ遊児)

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