小平事件の現場を歩く
増上寺は浄土宗の七大本山のひとつである。酉誉聖聡(ゆうよしょうそう)上人によって開山され、1622年、「元和」という聞きなれない年号の時代に江戸貝塚(千代田区紀尾井町)から現在の所在地である港区芝公園に移されている。徳川家康が増上寺を菩提寺としたため6人の徳川将軍の墓所が設けられおり、日比谷通り沿いに堂々とした佇まいを見せる三解脱門をはじめいくつかの所蔵が国の文化財に指定されている。
1946年8月、増上寺境内の笹ヤブで女性の遺体が2体発見される。遺体の緑川柳子という当時17歳の女性。彼女が職を斡旋してくれる男に会いに行くと言い残して外出したこと、その男の住所などを伝えておいたことから捜査は進展し、小平義雄が逮捕された。
全部で10件以上の殺人を自供し、被害者は若い女性ばかり、動機が殺人目的の殺人であったため戦後最初の快楽殺人犯として世間を驚かせた。
1946年8月、増上寺境内の笹ヤブで女性の遺体が2体発見される。遺体の緑川柳子という当時17歳の女性。彼女が職を斡旋してくれる男に会いに行くと言い残して外出したこと、その男の住所などを伝えておいたことから捜査は進展し、小平義雄が逮捕された。
全部で10件以上の殺人を自供し、被害者は若い女性ばかり、動機が殺人目的の殺人であったため戦後最初の快楽殺人犯として世間を驚かせた。
地下鉄芝公園駅から5分も歩けば増上寺にたどり着く。殺人現場である西向観音の周りには現在笹ヤブはない。増上寺は戦災によって多くの財を消失した寺で、当時遺体の残された西向観音付近も例外ではなかった。
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