香港で健康の秘訣を学ぶ
突然ですが、私は病弱です。
よく母から「食べることが健康につながる」と言われるが、あまり食事が好きじゃないし、偏食気味なので20歳の時に体を壊してしまった。
その後、徐々に回復して健康を取り戻したが、あいかわらず食事嫌い。さらにたばこも吸っていた(今は禁煙)ので、南国暮らしの私はバテることが多かった。
しかし、食の都・香港に移り住み、いかに食べることが健康にとって重要なのかを思い知ることとなった。
香港人はよく食べる。本当によく食べる。一日中なにかを食べているんじゃないかというほど。
街中にある軽食スタンド前にはいつでも人がいるが、夕方くらいになると黒山の人だかりができる。そこで香港の人たちは、揚げたなすやピーマン、ソーセージ、焼売、揚げワンタン、魚団子、ピーナッツバターを塗ったワッフル、たこ焼き……などなどバラエティーに富んだものを食べている。
老若男女問わずそこら辺の道ばたで食べ、さっさと帰って行く。
以前、香港関係の記事を読んだとき、「香港人はレストランの列に並びながらも何かを食べている」と書いてあったのだが、さすがに信じられなかった。
食べ物屋の列に並んでいるならば、おなかがすいているのは当然だし、時間がかかるときもあれば、すぐに入れる時もある。いずれにしろ並んでいる最中は食べ物を口にしないのが当たり前だと思っていたし、今もそう思っている。
なので、さすがによく食べる香港人を揶揄したネタだろうと思っていたら実際にいたのだ。
ワンタン麺の店の列に並んでいた若い女の子が、たこ焼きを食べながら待っていたのだ。
麺や食堂などは特に回転が速くあっという間に席に着けるのだが、休日は食べにくる人数が増えるので若干回転が遅くなる。とはいえ、ふつう食べるか!? というのが、正直な感想だ。
しかし、香港の人からすると並んでいる最中に食べているものと、これから食べようとするものは違うことのようで、よく女性がいう「甘い物は別腹だよ」というのと同じことらしい(どこがどう違うのかは私にはわからない)。
お腹がすいているんだから行列に並んでいようと食べるし、中に入ってもきちんと食べる。たしかに、それを習ってたくさん食べるようになった(並んでいるときは食べてはいない)ら、体の調子もよくなってきた。なれもあるだろうが、香港は日本以上に湿度が高く気を抜くとバテてしまうのに、バテなくなった。
とてもよい傾向なのだが、体調がよくなると同時に太り始めてしまったのだ。食べるだけ食べてあんまり動かなければ太るのは当然だ。
しかし、香港人は太っている人が比較的少ない。どうしてあんまり運動してないように見えるのに、どういうこと? と思っていた矢先、たまたま通い始めたスポーツクラブでその疑問が解消した。
日本では敷居の高いスポーツクラブだが、香港では比較的リーズナブル。おじいちゃんおばあちゃんから学生くらいの若い子まで、たくさんの人たちが通っている。 パーソナルトレーナー(料金が高い!)をつけている人も多く、これで食べた分のカロリーを消費しているのかと思うくらいトレーニングにいそしんでいるのだ。
一時間ランニングしたり、自転車をこいだり、筋トレをしたり……。触発されてトレーニングにいそしんだらやせた。嬉しかったしかし今は、太ってきている。
汗を流し、一生懸命努力しているたくさんの香港人を見て、食べるだけでなく体を動かすことも健康の秘訣なのだということを切に感じたのだった。 (奥津)
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