頼りないけど、さわやかな安倍晋三!?
わからん??? さっぱりわからん???
いや、安倍晋三首相の世論調査である。どうやら数字は好転しているらしいのだ。ただ、その数字が妙だ。
朝日新聞が5月19、20日に実施したアンケートでは、支持率44%で不支持率は36%。2月の調査結果より支持率が7ポイントも上昇している。首相の仕事ぶりにいたっては「期待はずれだ」が10ポイントも減少し27%、「期待通りだ」が5ポイントもアップして30%となっている。ただし「もともと期待していない」が2月に32%、今回は35%もいるので、前回の7割、今回の6割が「期待はもてない」と考えていることになる。
個別の仕事についても高く評価する声は少ない。
教育改革への取り組みを「評価する」が47%で、「評価しない」を6ポイント上回ったが、外交は「評価」が1ポイント多かっただけ、憲法は「評価しない」が1ポイント下回った。(評価されている教育改革には、あのぽしゃった「親学」も含めるんだろうな……)
さらに難解の朝日新聞と同じ日に調査した読売新聞の結果だ。
3月の調査から支持率が5.8ポイント増え49.6%に復活。不支持の36.8%を大きく上まわった。
ただし首相のイメージについては、「看板倒れで、あまり実績を上げていない」が59.1%と、「発言通り、着実に実績を上げている」30.1%のほぼ2倍。指導力についても、「発揮していない」と答えた人が64.8%にのぼる。
ならば首相を支持した人にイメージはどんなかというと、「清新なイメージがある」が40.2%、「政治姿勢が評価できる」が33.4%だという。
つまり両方のアンケート調査から浮かび上がるのは、「仕事はできないけどさわやかでいいんよな」って感じなわけだ。
おいおい首相だぜ、彼は!
よく安倍首相への支持率上昇は実績のない強気ポーズだけが受けている。実のある政治をしているのか、きちんと国民も考えろというような批判がある。しかし国民は、あの怪しげな仕事ぶりに騙されているわけではない。どうせたいしたことしてないでしょ、と思いつつ支持していると。
恋人だったら「仕事はできないなくても優しいの」なんて評価もあろう。でも首相に「頼りないけどさわやかなんだな」なんてことがあるのか? そもそも「清新なイメージ」、つまり「さわやか」で「新しみ」があることが首相に重要なのだろうか。
母性本能をくすぐるのか、判官びいきの庶民感情か、新鮮さだけがウリの首相が示せもしない行動力をアピールすべく右手を振り上げ、国民は「まあ、若いからね~」などと言いながら初老のオヤジを笑って応援する。そんな不気味な構図が永田町を席巻している。
こりゃ、安倍のポーズに騙されているより重症だぞ、たぶん。政策の善し悪しが判断されない政治家の暴走を、いったいどうやって止めるのだろう。
あー、誰か教えてくれ~。(大畑)
| 固定リンク
「経済・政治・国際」カテゴリの記事
- Brendaがゆく!/おっぱいの検査があったとは・・・! その2(2010.11.14)
- Brendaがゆく!/おっぱいの検査があったとは・・・! その1(2010.10.16)
- 爆笑!フランス語を上達させる方法!基地外編(2010.09.27)
- もし菅首相が「『小沢』か『脱小沢』か」で解散総選挙を打ったら(2010.08.30)
- もし菅直人が小沢一郎に負けても首相を辞任しなかったら?(2010.08.28)
コメント