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2007年5月 5日 (土)

『吉原 泡の園』・続・店の内部

 階段を上がると2階、一度短い廊下を歩き、曲がったところに客用と女用のトイレ。
 これがまた小さく、狭く、古い、でこれでも高級店かよ、といつも思ってしまうのだ。トイレの横にはテーブルがあり、そこには常に何十本もおしぼりがある。2階の廊下の絨毯も、ドリンクのシミ、長年の汚れでほんと汚いのである。トイレまでの短い廊下にも、スポットライトがあるが、たまに電球がきれていて、だれも気づかなかったりもする。
 トイレを過ぎると各部屋があるが、5号室手前に小さな階段があり、そこが3階に続くのである。行くと、いきなり左に曲がるし、天井は突然低くなるし、意外と大変なのである。
 3階が女の子のロッカールームになっている。冷房もあるし、テレビもある。女の子は、仕事をしていないときは基本的にその日あてがわれた部屋にいてもいいのだが、R店の女の子は3階に集まることが多かった。
 ちなみに、その店の女の子の質というか良い悪いは、マネジャーの影響が多分に大きいといえる。
 店長や社長はそのへんのところはあまりタッチしないからだ。マネジャーが日々の管理や相談、仕事のやりかた、アドバイスをする。
 僕はR店の女の子達の稼ぎから、給料としてもらい、そして女の子が働きやすい環境をつくってあげて、また稼がせて、お金をもらうのだ。があえていうなら、もし当時の僕の店の女の子を紹介されたならば、客として、1人の男として受けるとしたら、100パーセント断るし、お金を払わないだろう。
 それは女の子が悪いのではなく、マネジャーのアドバイス、教育によって何か悪いことを吹き込まれていることによる点が大きい。
 たとえば、客なんて一回いかせればちょろいんだから、など、恐らくそんなことを吹聴していたに違いない。
 当時、そのときはそうは思わなかった。客に、女の子を説明しても、わかってもらえないのは、ボーイの責任。と思っていたし、そう教育された。もちろん鬼マネジャーにだ。が、それはのちのちわかるが違うのだった。
 この花魁の控え室には下着も平気であり、風俗をしらない男が、いや、女性をしらない男や、興味津々のチェリーボーイなどがこの部屋に入ったら、興奮しすぎで危険かもしれない。かくいう僕も、その類の男だが、現実を知らされている分、まだどうにかなったのだ。
 ○○フェチ、なる言葉が最近流行った。若い子だと枕がないと駄目とか、男なら水着などがあるだろうか、芸能人のタモリはオッパイ星人である。といったりしているが、ハイヒールフェチも多いのではないだろうか。
 いわゆる臭いが好きな人、汗臭いのがいいとか、あるいはハイヒールをふんずけるように履く様がいいとかであるが、備品庫奥には、ハイヒールの山である。別にいらないけれど、何個かなくなっても分からないくらいあった。しかしそれが暗闇の中に浮かんだりすると、少し怖かったりもするのだった。(イッセイ遊児)

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