安倍晋三は首相を研修生だって!?
安倍晋三首相について毎週書くと決めてから、けっこう安倍首相の動向が気になる。6日は赤坂プリンスホテルで成蹊大の同窓生と会っていたのかとか、首相動静を読みながら頷いちゃったりしている。
うーん、好きでもない男のストーカーって、けっこうきついかもしれません……。
さて、2月28日から首相の言動をウォッチしていたわけだが、当初かなり気をもんだ。イマイチ面白いことをやってくれない。連載前は毎週のように各方面から批判を浴びていたはずなのに。
しかし首相は私の期待を裏切りはしなかった。
3月3日、夜っぴての国会審議で午前4時過ぎ公邸に戻ったにもかかわらず、翌日の午前10時過ぎからチンギス・ハーンの半生を描いた映画を鑑賞。おそらく、大帝国を築いた男に何かを学んじゃったのだろう。5日から始まった国会審議ではこれまでの優柔不断さがウソのように、強気の答弁を繰り返したのだ!
内閣支持率が下がる一方だとの質問には、「そもそも支持率のために政治をしているわけではない」と切り返し、道路特定財源の見直しを批判されても「50年ぶりの改革だ。そういうことは今までできなかったじゃないか。(見直しの)法案を出すと決めたのは私が初めてだ」と自慢。一般財源化が既得権者の反対に遭ってほとんど進まなかったことも、ムダな道路を造らないようにする歯止めもかけられなかったことも忘れてしまったようだ。
しかも、こうした「支持率のため」じゃない強気の発言も、新聞各紙で一斉に支持率悪化の対策として報じられる始末。
格差については、「格差はいつの世にもある」と答弁したうえで「06年1年間だけで14万人フリーターは減っている。我々の進めている政策で恩恵が広がりつつある」(07年3月6日『朝日新聞』)と「成果」を強調した。この「成果」の基になったのが総務省が発表した06年平均の労働力調査なのだが、当の統計について厚生労働省は「景気回復で、フリーターと新卒者が正社員になる常用雇用化が進んでいる」(07年3月2日『朝日新聞』)と結論付けている。首相の「再チャレンジ」が機能したわけでもない、「景気が回復したんですよ」ってことだ。おそらく今頃「我々の進めている政策」のおかげで株安となり、フリーターが増えるであろう現実を首相も反省していることだろう。
強気発言はこれだけではない。
従軍慰安婦問題について、首相の公式謝罪を求める決議案が米下院で採決されても「我々が謝罪するということはない」とキッパリ! 言っちゃった。米国に意見しちゃった。大丈夫か、北朝鮮以外への強気。主張は違うが、こんな強気を米国に示し続けられるなら見てみたい気はする。
いずれにしても付け焼けば的な強気だらけで、かなり危なっかしく感じたが、ただ1つ「こいつは大物かも」と感じる発言があった。
「首相(の座)は鋳型に入れて型を作るのではない。鍛造品(たんぞうひん)のようにたたかれながら精神力も鍛えられていく。今まさにその途上」(『毎日新聞』07年3月6日)
いやー、参った、参った!
日本のトップは学びの最中だったのね。それじゃあ、心許なくても仕方ない。なんせ本人が自覚しているのだから文句の付けようもない。まさか首相が研修生だとは思わなかった。
精神力が鍛えられ終わる前に政権が終わらないことを祈るばかりだ。(大畑)
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