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2006年12月 2日 (土)

日曜ミニコミ誌! 「雅子」って呼び捨てかよ!?/『DANCE!』

Dance 『DANCE!』。キャッチーな名前だが、内容は反天皇制運動連絡会。気合いが入ってるのである。
 手元にある29号の「主張」は「右翼と権力の暴力を許さず、原則的な闘いを維持しよう!」。記事では、連絡会の実行委員会が参加する集会が右翼系の街宣車「抗議行動」に取り囲まれたことや、4月30日に渋谷で行われた「自由と共存のメーデー06」のサウンドデモが道交法違反で逮捕されたことを取り上げ、「社会の息の詰まるような状況、異を唱えるものへの強権的な弾圧」に抗うべく集会を広げようと訴える。どうやらこれが「原則的な闘い」のようである。
『DANCE!』では反天皇制を訴える記事以外にも共謀罪や表現の自由などに関する記事もあり、全体的な印象としては「対、弾圧」に近いかもしれない。
 終わりのほうにある「野次ウマ日誌」では同誌の性格がそのまま反映されてるような日誌(?)なのだが、ここでは「3月31日 処分◆東京都教育委員会が、三月に行われた都立高校や養護学校、小中学校の卒業式で、起立しなかったなどとして教職員三十三人を懲戒処分に。」という内容と同列に「雅子、愛子◆雅子が東京都渋谷区の代々木ポニー公園を訪れて愛子に乗馬を体験させる。」という内容も。うーん、ここまで来るとすごいな。「雅子、愛子」と来たか。ポニーに乗せるくらいいいのでは、と思うのだが連絡会のとってはそれも取り上げるに足るべき出来事であるらしい。あ、だから野次ウマなのかな?
 一番最後のページには「辺野古移転案反対!」「立川反戦ビラ裁判」「まかり通る『愛国』フンサイ! 6・3意思表示の会」などのイベント情報が記載されている。 このところイデオロギーに絡んだミニコミを取り上げてなかったのだが、模索舎あたりに行けばこの方向性のミニコミは見ることができる。そして、その多くは『DANCE!』のように実際に集会を行ったりしている団体が発行している。
 いわばミニコミがネットワークとしてまだ機能しているのだ。(宮崎)

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