ヤフオク・デビューにあたって一言
家にあって今は使っていない物を処分したいのだが、机や椅子やスピーカーや棚といった大型の物を処分するとなれば、区役所に来てもらって引き取ってもらうなど費用がかかる。大型のものでなくとも、捨てるにはもったいないこまごまとした物もある。
これらの品物をうまく運用(?)するための術があるじゃないか、と思いついたのがヤフオク。オークションである。だが、私は今までヤフオクで何かを買ったり売ったりしたことがない。
パソコンに詳しいわけでもなく、増してやヤフオクなどには全く無縁だろうと勝手に思い込んでた知り合いが「やったことあるよ、簡単だよ」とアッサリ言い放ったので、よし、オレにもできる、と早速ヤフーのIDを取得するところから始めた。
善は急げ、の勢いでIDを取得して、オークションに携わるための手続きをバリバリ進めたのだが、あるフォームでストップしてしまった。
出品するためにはクレジットカードの番号を入力する必要があるのだが、指定されているいくつかのクレジットカードの選択リストに、自分の使っているカードがなかったのだ。これは、新しいカードを作らなければならないということか…?
今までヤフオクで品物の売買をしたことはないけれど、全く無縁だったわけでもない。
何年か前に私が「便利屋」なる胡散臭いバイトをしていたころ、ヤフオクを活用してちょっとした利益を上げる人物の仕事に関わったことがある。
「便利屋」の管理人から、千代田区にある某施設の入り口に朝9時に集合とだけ伝えられて、当日その場所に行った。自給は1800円だという。
その仕事の統率者が現われるまで、同じように集められた便利屋の登録者数人と、「今日の仕事は何なんだ?」「さあ?」というような言葉を交わしたり黙ったりしているうちに統率者が現われる。キャップを被ったどこにでもいるような兄ちゃんだったが、仕事内容を説明する口調からは、この仕事には慣れているようだった。
やるべきことは、「とにかくビニール袋(80ℓくらいの大きなサイズ)に、これだと指示された商品(衣服・コートなど)を詰め込んでいく」というシンプルなものだった。ただ、急ぐこと、テキパキやること、だけが注意点。
その日その施設で開かれていたイベントは、ブランドものの商品(新品の衣類)が通常の3割~5割で手に入るというものだった。入るには招待状がいる。後から知ったのだが、統率者のグループは招待状をヤフオクで仕入れているようだった。
イベントスタート時には既に行列ができていた。スタートした瞬間に便利屋部隊は走り出し、ものすごい勢いで商品を袋に詰めていった。アルマーニをはじめどれも高級ブランド品である。値札には10万円以上と記されているものも、「それも」と指示されればどんどん詰めてゆく。一般の来場者はその勢いに引きまくっている。
全員が集めた商品は、600万くらいだったと思われる。そして、それをヤフオクで売りさばく。グループの中の1人の話によれば、1回のイベントで200万~300万の利益が出る。ものすごい商売法である。
ヤフオクにもいろいろとルールがあって、取引できないもののリストなどが明記されている。(「盗品」や「保存期間の短い食品」、変わったとことでは「細胞」など。)だが、それらのルールを悠々と掻い潜って制度を有効に活用している人物がいる。
順序が逆かもしれないが、そんな存在を先に知ったのでヤフオクには何か得体の知れない有象無象が漂っている気が自分にはする。「段ボール箱が部屋に積みあがっている」という常連ユーザーに言わせれば「何言ってんだ」なのだろうが。
まあ、私は健全なやり取りでうまく品物を処分できればいいと呑気に思ってるわけだが、果たしてどうか。(宮崎)
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コメント
みてみたいな~。
投稿: ポポンS | 2006年11月 1日 (水) 09時00分