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2006年10月 2日 (月)

オウム総本部・村井秀夫が刺された場所

 1987年に入信し、オウム真理教の「科学技術省」大臣として松本弁護士殺害事件から地下鉄サリン事件まで、つねに組織の中心のひとりであった村井秀夫。
 95年3月に起こった地下鉄サリン事件の実行犯としてオウムに注目が集まっていた時期に、村井は右翼団体関係者と思われる男に刺されて死亡した。4月23日、南青山にある教団の東京総本部での出来事だ。大勢のマスコミが教団関係者を待ち構えている中で起こった犯行で、テレビニュースでも現場の様子が生々しく報じられた。
Mm  写真は、表参道駅から徒歩15分ほどの場所にある、もと総本部があったビル。地下鉄サリン事件の前日に「自作自演」で行われた火炎瓶投げ込み事件もこの場所が舞台だった。
 1階から5階まですべての部屋のカーテンが取り外され、がらんどうの内部がハッキリ見えるからか建物には異様な雰囲気がある。当然だが、人影はない。ビルは96年3月に閉鎖されているから、10年以上も放置されていることになる。
Mmm  刺された当時、村井は本部の正面玄関から建物に入ろうとしたがドアが開かず、別の出入り口に向かおうとしたところを男に刺されている。正面玄関あたりは大きなゴミもなく何年も放置された建物には見えないが、ところどころ植物が手入れされないままになっている。

 地下鉄サリン事件は11年前の事件になるが、この場所は今でもオウムのイメージから完全に抜け出すことができないでいるようだ。総本部ビルの程近い場所に立つ新しい高級マンション。04年から販売が始まり、今年から入居が始まったこのマンションの入居募集時には、ネット掲示板で「○○ってどうなの?」(○○はマンション名)という購入を考える人たちの意見交換がされていた。
「あのあたりタクシー拾いやすい?」「新宿からタクシーでいくらで行ける?」「騒音はどう?」などの情報を共有するその掲示板の中には、「オウムのあのビルさえなかったらな……」という意見も散見されたのだ。「いったいいつのことだよ?」と、事件を過去のものと割り切って捉える人ももちろんいた。だが、やはり「気になる」人も少なくない。
 廃墟のような印象ではないが、どこか現実感がないこの建物。オウム真理教という存在、その最高幹部が刺殺された場所。「伝説」になるにはもってこいの条件ではある。
 もちろんテナントが募集されてるわけでもなくただ放置されているわけだから、もしかすると地元の子どもたちの間ではすでに伝説化している可能性もあるわけか。(宮崎)

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コメント

弁護士は松本でなく坂本さんですよね?

投稿: | 2007年7月23日 (月) 16時30分

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