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2006年9月17日 (日)

日曜ミニコミ誌! 中央線沿線のイベントあります

Gururi  今回紹介するのは『ぐるり』。神保町、書肆アクセスで購入。“コーヒー1杯分の情報マガジン”との軽やかなサブタイトル、手の平にすっぽりおさまるA6サイズ、表紙のイラストの暖かみのある色と線。いろんな要素がうまくコントロールされていて、そこはかとなくオトナな雰囲気を醸し出している。ミニコミ誌のあるタイプの形として、うまく完結していると言ったらいいのだろうか。
『ぐるり』は、中央線沿線の大小様々なハコ(店)で催される音楽情報を主に発信している。全体で64ページ、その後半の30ページ以上はライブやイベントの紹介にあてられている。

「♪高瀬順&モンゴル松尾 20:30 ¥1000 楽や」
「♪ジョンのフサフサアワー ジョン(犬)、Cherry STRAW、あカさたな、daRhyome 19:00 ¥1500 円盤」
「♪斎藤ネコストリングスカルテット 19:30 ¥2500 MANDA-LA2」

 といった具合だ。ジャンルは問わず、フォークからバンドもの、クラシックから詳細不明の何かまでごちゃ混ぜ。
 店のリストの中に阿佐ヶ谷の「よるのひるね」を見つけた。この店には行ったことがある。「よるのひるね」はスペースが8畳くらいしかないこぢんまりとした喫茶店だが、その狭いスペースになかなか渋い本(ボサノバレコード大全、30年以上前の漫画や図鑑など)をそろえたりしていて雰囲気はいい。ただ、外観からは人の目にも付きにくい。こういう店はどうやって知られていくんだろう、と思っていたが、『ぐるり』のような地域のミニコミなどで認知度が少しずつ高まっていくのかもしれない、と妙に納得した。
「よるのひるね、好企画が目白押し」などという見出しがあるから見てみると、「杉作J太郎率いる男の墓場プロによる怪談ナイトが行われる。深夜24時から始まり、途中心霊スポット探検もあるようだ」。という企画。う~ん、好企画、かなぁ……。

 実質ひとりですべての編集を担当しているという五十嵐洋之さんに発行のきっかけを伺った。
「もともと『ぐるり』を発行しているこの会社(ビレッジプレス)は出版社なんですが、ここのボスと話してて、中央線沿線での音楽イベントを取り上げる紙媒体を作ってみようか、ということになったんです」。
 中央線沿線は60年代、70年代からフォーク歌手のライブなどが多くの店で行われてきた。今でもライブは行われているが、イベントの情報を発信する媒体はほとんどなかった。「ぴあ」などで紹介されているイベントもあるが、掲載されるのは一部だけだという。
 たしかに、掲載されているライブやイベントの90%以上のスポットと出演者は私が知らないものである。
中央線の住人でない私はこれらのイベントに足を運ぶのはちょっと骨折りだが、近場でこんなミニコミがあったら手に取ることはあるだろう。しかし、今住んでいる東武東上線沿線のイベントを扱ったミニコミ誌は今のところ目にしたことはない。

 8月号の巻頭には「ハンバートハンバート」というデュオのインタビューが、やたらフランクな感じで行われている。インタビュアーは田川律氏。記事に気取ったところがない。これもまたミニコミの醍醐味といえばそうだろう。また、ジャズピアニストの渋谷毅氏の連載を発見し、ちょっと興奮。
 藤井さんも、特に「これが中央線の音楽だ!」などという気負いはない、と言う。中央線文化といえば大袈裟になるのだろうが、小規模ではあるが現在もたくさんの催し物が中央線で行われていることを知ってもらえたらいい、とのことである。
 プロモも広告もない歌い手やアーティストがぎっしり詰まったこの情報マガジン、中央線沿線の方は買いです。(宮崎)

(■B6 64ページ 隔月発行 本体380円+税 アプリケーション:クオーク 発行:ビレッジプレス)

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