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2006年9月 1日 (金)

早稲田に大いに嫉妬する!

 いやー、死ぬかと思った仕事の山もどうやら頂上が見えきた。で、私が死ぬ気で「糊口をしのぐ仕事」をやっている間に、世間は早稲田実業の優勝で騒いでいたようである。なんでも号外まで出たとか! しかもイベント主催の朝日新聞だけじゃないく、毎日新聞なども配ったと。

 どうしてだ~!?

 甲子園は毎年優勝校を生みだす。もう野球なんて誰も興味がなくなり出場校が2校になったとしても、優勝校を決めるだろう。それなのに号外!? だったらウチが『誰も知らない靖国神社』を出版したとか、今月も潰れずに我が社が存続しているとか、私のウエストが2ヵ月で5センチ近く太くなったとかで号外が出てもいいはずだ。
 確かに早実の優勝は話題満載だった。

・優勝決定戦で延長再試合
・ハンサムな「ハンカチの王子様」の存在
・対戦相手は夏三連覇にリーチ
・王や荒木もなしえなかった初優勝

 まあ、人々が熱狂するのもわかる。でも、と言いたい。もし、斎藤佑樹投手が地元の高校に進学し、群馬県代表・桐生第一高校を優勝に導いたら号外が出たのか? 相手が同じ駒大苫小牧で、同じように延長再試合でも刷ってないだろう。やはり早稲田のネームバリューが効いたんでしょう。
 マスコミに同大の出身者が多いから愛校心でメディアの露出が多かったわけではなく、みんなあこがれているのだ。あの名門に。学校に関係ない人も含めてね。
 もし、学校関係者の多さで熱狂度が決まるなら、日大に勝るものないでしょ。全国23の附属高校と大マンモス大学、圧勝だ。しかし、当然そうはならない。
 確かに早稲田はいい大学だ。昔は大学に学生が来ないことで有名だったが(だって、全学生が出席したら教室が足りなかったらしいですぜ!)、最近はすっごくしっかり教育している。改革もどんどん実施した。今年の学科再編なんか、ビックリするぐらい大がかりなものだ。少子化によって大学が選別される時代になったはいえ、伝統にあぐらをかかない姿勢は評価すべきだ。
 でもさ、こんなに騒がれると、ちょっとね……。

 この早稲田フィーバー(高校だけどね)の中、我が母校がどんなことをしているのか少し調べてみた。
 で、映画ですよ、映画……。しかも野球部のユニホームをスクリーンで見られるのがアピールポイントらしい。明治大学のホームページにある映画の宣伝には「Meijiユニフォームがスクリーンに躍動する姿を、ぜひ劇場にてご覧ください」と書かれている。面白いのかはわからんが、とにかく駿河台での試写チケットは完売したとか。まあ、OB・OGの愛校心はなかなかのもので、この手の商売は成り立つ学校とは思うが、しかし……。
 そういえば明大カードなんてもありましたね。結婚式には学長から祝電が届いたりする特典なんかが付いてくるらしいです。たまらない人は、たまらない特典だとは思います。        

 でも、幅広くファン層を持つ早稲田との違いを、何となく痛感してしまった。
 だからどうしたと言われると、どうということもないのだが、まあ、号外のでる影響力がうらやましかったわけですよ。
 何よりモテるのが羨ましいのです……。そこらへんは編集長と一緒です。ここに我が社の堅い団結が示されたのでありました。(大畑)

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コメント

私も4年間明治へ通ったが、明大生の早稲田への「意識」は観ていて面白かった。
明大生には早稲田志望だった人間が多く、その夢破れてきたことによる明大生のほぼ一方的な僻みによる「意識」であった。1月の大学ラグビーの「早明戦(明早戦と言うべきか)」はそれを象徴しているように感じた。当時、応援しに行こうとしている同級生に聞いた話では、試合に買った大学側の学生達だけがその晩に歌舞伎町で飲むことが許されるということだった。明治が勝利を納めたある年の夜、そんなことを気にしない早大生達が歌舞伎町で飲んでいたのを明大生に発見され袋叩きにされてしまったのだという。この話だけでも明大生の「僻み」的なものを感じてしまう。しかしこの手の明大生も普段から「憎き早稲田」を唱っているわけでもなく、笑い話にしているぐらいなのである。普段はペコペコ、しかし酔えば勢いで上司の悪口を言う中堅会社員みたいな。「ITだ!ヒルズだ!NIGOだ!スゲー!」と言っておきながらホリエモンがミスるとこことぞばかり言う、マスコミに流される国民みたいなー。最近よく耳にする「負け犬根性」、要は庶民的なのである。
こんな話は明早の関係者にすれば今更説明することではないのだろうが、「ハンカチ王子」のフィーバーぶりに、陰で色々感じている方々がいらっしゃるのだろうと当ブログを読んでいて感じてしまったもので。こういうことを客観的ぶるのが一番怒られてしまうのだろうが、明治を中退してしまった自分も結局、出身高校の話になるとウルサいわけで…。

投稿: TZ | 2006年9月 3日 (日) 23時41分

やっぱり野球・ラグビーあたりになると出る人には出ますね、早稲田コンプレックス。
半分冗談というか定番みたいになっているんでどこまで本気かは分かりませんが。ほら、騒げればいいって人はどこにでもいますし。

ただ、「明早戦」については、確か慶應も早慶戦のことを「慶早戦」と書いていたのを神宮で見た記憶があります。曖昧ですが。
それと、大学ラグビーの早明戦は12月の第1週日曜日です。

こんなことを覚えている自分も、やっぱり早稲田コンプレックスなんでしょうか?

投稿: jane doe | 2006年9月 4日 (月) 00時42分

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