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2006年9月27日 (水)

九段下で頭から血を……

 先日、編集部の最寄り駅・九段下でビックリすることが起こった。地下鉄東西線の向かい側のホームをフラフラと歩いていた中年男性が、ホームから線路に転落したのである。ビタっと頭がコンクリートにぶつかる鈍い音が響きわたり、それと前後して女性が悲鳴をあげた。

 ヘタレである私は呆然としていたのだが、私の数メートル横にいた男性の行動は素早かった。ホームを飛び降り、ぐったりとしている男性を助けるため隣の線路に向かって走って行ったのだ。そのとき7~8歳前後と思われるかわいい女の子が叫んだ。「パパ危ないから、やめて~」と。奥さんもまた心配そうに旦那さんの行動を見つめていた。
 私なんぞは口をアングリ開け、身動きすることさえ忘れて眺めていたわけだが、向こう側のホームでは男性救出を手伝う人が現れ、救出作業は一気に進むかに思えた。しかし気絶している人をホームに引き上げるのは大変なのだ。まして頭から大量に出血している。慎重に身体を持ち上げようとすればするほど時間がかかる。結局3分近くたっても男性をホームに引き上げるまでいたらなかった。

 そのとき私のいたホームの女性が「ボタンを押して電車を止めた方がいいですよ」と声を上げた。そうか! ボタンがあったな、と私もキョロキョロと周りを見回したが、どこにボタンがあるのかわからない。どうしようと思っていたら、さっき叫んだ女性が改札の駅員に知らせるべく走っていた。
 その数秒後には駅員室から飛び出た駅員がベルを押し、男性も無事にホームに寝かされたわけだが、そこからの駅員の慌てようはすさまじかった。電車を入れるのかどうかの判断に手間取り、乗客からは「救急車を呼んだ方がいいですよ」と指摘されていたぐらいだったから。
 で、私がどうしていたかと言えば、やっぱりボーッと事態の推移を眺めていた。なんという役立たず! 子どもの制止まで振り切って救助に向かう男性の背中を格好いいなーと眺め、なぜ自分が独身のままなのかがわかったような気がした。

 というわけで長いマクラになってしまったが、『車掌に裁かれるJR』の宣伝である! オイオイまたかよ、と言わないでほしい。なんと今月29日あたりから本が店頭に並ぶのである。そんな本の出版直前に、ホームでの事故に遭遇したのは神から宣伝をしろと言われたようなものである(実際、小社の〝神様〟集長から「宣伝しろ」と言われました……)。

 それはさておき、正直、事故がどれぐらいの規模で収まるのかは、現場の判断が次第であると改めて学んだ気がする。もし、九段下の事故で誰も列車停止ボタンを押さず、男性の救出のみに集中していたらどうなったのか。改めて言うまでもないだろう。大惨事である。
『車掌に裁かれるJR』でも中央線で8時間遅れのトラブルが起こったとき、原因究明ではなく、とりあえずポイント固定して列車を動かせば1時間で解決できたと書かれている。その判断を首脳陣が下せていれば、こんな大事にいたらなかったに違いない。つまりJR首脳陣は私のような人物だったのだろう(いくらなんでもこの表現で名誉棄損はないだろう。私と同じで名誉棄損って!)。

 というわけで、言いたいことは1つである。この弱小出版を助けると思って、本書を買っていただきたい。買うまではいかないが、とりあえず本書に興味を持ったというのであれば、ブックストラテジーサービスのホームページに飛んでいただき「プレゼント&アンケートキャンペーン」に応募してみるのはいかがでしょう。5名様にプレゼントです。

 さっそくクリックしてみてくださいな。(大畑)

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