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2006年8月23日 (水)

コンビニの納豆巻きは好きなんだけど……

先月、米国産牛肉の輸入が再開された。今年の1月に検疫で特定危険部位である脊柱が含まれていることが分かり、再び輸入がストップ状態にあった。食肉処理施設での脊髄除去方法の再教育が行なわれたことを評価し(ということに表向きはなっている)、再び危険部位の混入があれば「違反の性質に応じた適切な措置を講じる」という超ウヤムヤな日米の合意のもとに輸入は再開されることになった。
しかし、各新聞で牛肉輸入再開についてのアンケート調査結果を見る限り、その肉を食べることになる日本の消費者の不安はかなり大きいようだ。たしかに、安いからとはいえ、どういう処理・管理のされ方をしたのかも分からない、しかもわざわざ海の向こうから運ばれてきた肉を口にすることに不安があるのはなんら不自然なことでもないだろう。
Dfa ただ、実際には、日々私たちが口にしているもの、そのほとんどがもはや“アヤシイ”ものなんだな。『食品の裏側』(安部司・東洋経済)を読んでそう思った。
著者は食品添加物を扱う会社に勤め、「食品添加物の神様」といわれるほどの業績を残した人物である。かまぼこ、製麺、ギョーザの皮、タラコ、漬物、挙げればキリがないほどさまざまな食品加工の現場で、食品添加物の光の部分を売りにして業績を伸ばし続けた。光の部分とは、食品が加工しやすくなる、新鮮に見える、食品としては利用できないようなものを食品として成り立たせることができる、ということである。
しかし、ある日、娘の誕生日のテーブルに並んだミートボール(著者が開発に携わったもの)を食べようとする家族を見て凍りつき、「ちょっと待て!」とミートボールを取り上げる。消費者としての自分や自分の家族に気づいたとき、今まで自分が開発し、売り歩いてきたものの恐ろしさを知った。そして翌日、著者は会社を後にした。
本の中では、イヤというほど食品に含まれている添加物の事例が載せられている。しかし、著者はただただ食品添加物の存在を批判するわけでもない。食品添加物をとらない生活をシュミレーションしてみれば明らかだが、口にするあらゆる食品を毎日毎日自分の手で作ることになるのである。食品の選別も含めて。食品添加物の光と闇の作用を知り、どこまで生活に取り入れるのかをしっかり考えるべきだと筆者はいう。
もともと、食品添加物が含まれる食品をまったく口にしていなかったわけでもない。本書を読んでハッと気づかされたのだが、豆腐に含まれるにがりは塩化マグネシウムである。
食品添加物からの分離独立は不可能、と前提として考えてしまったほうが今の時代では自然なのではないだろうか。そのうえで著者の言うように、その功罪をできるだけ把握しておく。

すべての加工食品には添加物の表示が義務付けられている。会社の昼メシにコンビニのおにぎりを食べる前に一瞬だけでも、「原材料名」の欄をよく見てみてはどうだろうか。納豆巻き食べるのやめようかな、うーん、食べる、かなぁ……(宮崎)

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