書評どころじゃない
大変です。原稿があがりません。あと数時間で落ちそうな状況であります。
今日は書評の日なので『オシムの言葉』について書こうと思っていたが、パニック状態でそれどころではない。それでも1つだけ。
著者の木村元彦氏と会ったことはないが、そのアグレッシブな取材ぶりは通訳から聞いたことがある。あのコソボ紛争の直後、国境付近で激しい戦闘を仕掛けていたゲリラに接触すべく、通訳を置いていく勢いで現地に乗り込んでいったと。NATOの空爆を怖いとすら思わなかった通訳者が言った。「さすがにあの取材はヤバかった」と。
今回の本は「戦争」そのものを描いたものではない。でも、彼がどれだけ突っ込んで取材したのかはわかる。銃弾が跳ねても現場に近づこうとした行動力が、そのまま取材者への質問に向かっている。それをオシムがかわそうとしているのが、また面白い。
しみじみいい本だなーと思った。
オシムが記者会見で言葉を選ぶのは、ナショナリズムを煽るだけ煽り、故郷を火の海にしたマスコミのひどさを肌で感じたかららしい。それゆえ笑いを含んだ批判を熟考して言葉に紡ぎ出す。
うーん、立派だ。
あと数時間で何百文字もの吐き出す自分が情けなさ過ぎる。しかし皮肉を交えている時間も、熟考している時間はない!
というわけで執筆に戻るのでありました。
内容がない更新ですが、読んで損のない本だと思います。ではでは。
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