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2006年8月 7日 (月)

日曜ミニコミ誌! 僕を南米に連れてって!

Chuu  夏だし本格的に暑くなってきたことだし、真っ青な海が広がる砂浜に行って泳ぎまくりたいなぁ、などと思うんだが、仕事でがんじがらめになり息も絶え絶えで、編集部のドアの外にさえ出ることができない。
 そんな私のことをせせら笑うように、ミニコミは遥か海の向こう、地球の裏側の南米にまで足を伸ばしていた。
「音楽が社会科が1でも2でも面白い」というちょっとよく分からないキャッチフレーズがついている『中南米マガジン』の最新号、実は楽しみにしてました。
 中南米。えらく壮大なスケールを感じさせるが、「危機的であるアルゼンチンの経済状態は……」などというハードボイルドな切り口ではなく、例えば「ハバナ古書店めぐり」に代表されるような誰にとってもとっつきやすいソフトボイルド(?)な空気が全体に流れているのである。
「ハバナ古書店めぐり」では、キューバの首都で近年増加中(らしい)である古本屋の様子をソフトな感じでレポートする。このコーナーの執筆者・すずきさちさんによるとハバナの古本屋は「屋外型」「ガレージ型」「屋根つき店舗型」「にわか店舗型」に分類されるらしい。 この中でやはり興味をそそられるのは「にわか店舗型」だろう。
 「もともと店の建物がない場所に忽然と発生する。基本的には雨がしのげること、人が座ることができるスペースと本を並べることのできる広さがあればオッケイらしい。人通りの多い場所に無理やり作られる」。
 いいね、そういうの、と思ったが、よく考えてみれば東京の駅の回りにもそういう店はある気がする。屋根なし屋台のような感じで、どこかから拾ってきたと思われるスピリッツとかヤングマガジンとかが置いてあったりして。要は「にわか店舗型」もそういう感じの本屋なのかもしれない。
 ハバナは観光スポットであるため、チェ・ゲバラのポスターやカレンダーも多くの店舗に置いてあり、表紙にゲバラの写真が使われた書籍はよく売れるそうだ。キューバときたらゲバラでしょ!ということらしい。ここ数年の間でも彼の伝記的な映画が何本か全世界で公開されていて、そのうちのひとつ『モーターサイクル・ダイアリーズ』を目黒の映画館に観に行ったことがある。映画自体はおもしろいとは言えなかったが会場は満員で、ゲバラグッズもそこそこ売れてるみたいだった。ゲバラのカリスマ力はいまだに健在らしい。

 さて、『中南米マガジン』の最新号の目玉はやはり「『チリには美人が多いのだ』説を、われとわが目で検証してみました。」なるすばらしいコーナーだろう。
 チリに住んで5年が経つ左海浩一さんが文章と写真を担当するコーナーで、けっこう美人といっていい女の人が4人紹介されている。
 私が気に入ったのは黒いノースリーブが似合う、ラスアメリカ大学で心理学を勉強しているバルグァルネラさん22歳。(誰に似ているかといえばイタリア代表のサッカー選手ピルロなのだが)
 「いまお金を貯めて来月にはアルゼンチンとペルーと、できればエクアドルにも行きたいと計画してるのよ。日本で記事をみて訪ねてきてくれる人があれば是非いろいろ話してみたいな」。
 心豊かになるコメントだ。編集部のドアの外にさえ出ることができない私は、いつかチリに行こうと心に決めたのだった。
『中南米マガジン』では他に「日本在住キューバ人アーティストシリーズ」(この号では男性ダンサーを紹介している)を始めとしてインタビュー物が充実している。
 キラーコンテンツこそないものの、ソフトボイルドな雰囲気に満ちた誌面は読み応えがあり、未知の情報も満載である。次号も楽しみだ。場所にもよるがタワーレコードやHMVにも置いてあることがあるらしいので、キリマンジャロでも飲みながらゆっくり楽しんでほしい。(宮崎)

■(A5 74ページ 定価500円 季刊 株式会社テイクオフ)

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