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2006年8月 2日 (水)

恋愛小説で殺伐とした人生を実感する

 仕事が忙しく煮詰まってくると、なぜか恋愛系の小説を読んでしまう。現実逃避なんだろうな。先週買ったのは『水曜の朝、午前三時』(蓮見圭一 著/新潮社文庫)と『娼年』 (石田衣良 著/集英社文庫)の2冊。

Photo_29  『水曜の朝、午前三時』は45歳の女性が死ぬ前に残したテープを、彼女に憧れていた男性が書き起こした形式の小説。大阪万博で出会った美男美女が相思相愛なのに思いを遂げられず、互いに別の人と結婚する。その出会いから別れ、そしてガンと闘う日常なんかが、うまく書かれているわけです。

 で、うらやましいな、と……。

 主人公の素敵な女性が言うんですよ。「人生は宝探し。私はもう十分に楽しんだつもりです」って。
 私も宝探すためにけっこう掘ったつもりだけど、気力体力とも尽きて、いまは穴の中に座ってます。36歳独身大畑、いまだ宝の痕跡すら発見しておりません! 主人公の年齢まであと8年ですよ。ヤバイぜ、頑張って宝探ししないと。もしかして私だけ武田信玄の隠し金でも探しているのではなかろうか……。何もないぞ、なんも。

Photo_30  『娼年』の方は男娼になった少年の話。その秘密倶楽部の主催者に恋心を抱きながら、売れっ子になっていく姿が描かれているのだ。

 この手の話は男性にとって永遠の憧れなんだろうな。しかも、なぜか自分も売れっ子男娼になれると思いがちらしい。メールアドレスには「あなたを買いたい」と書かれたスパムメールが山ほど届くし、またそれに引っかかっている男性もけっこういるらしいし。
 以前、H系のビデオにチラッと出ていた女性に聞いた話によれば、ビデオ出演を知っているオヤジと寝ると「おれはAV男優になれるぐらいウマイだろう?」とか、よく真顔で質問したりするそうだ。こんなこと言うのは山拓ぐらいかと思っていたが、どうやら違うらしい。
 少なくても「自分も男娼になれるんだー!」とか思える経験を、世の男性は積んでいることだよね。

 どうしたら、そんな楽しいことが転がってるんだ~!

 現在、私の携帯電話には恋に胸焦がす2人の男性から、「この恋つらいぜ」てなメールが届く。でも、恋があるだけいいだろう。こちとら砂漠のごとき不毛の大地なんだから。
 不毛だからこそ恋愛小説の世界に逃げ、読み終わってから現実の不毛さに泣くと。まあ、ひどい状態である。弱者・少数者のための雑誌を標榜する『記録』編集部員であるから、やはりこれぐらい「弱者」でないと務まらんと己を慰めているが。

 何の脈絡もない文章を書いてしまった。

 で、結局ココで何が言いたいかというと、隅田川花火大会の影響で浴衣姿のカップルをいっぱい見ちゃって、何だかうらやましいってことです。以上!

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