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2006年7月24日 (月)

USAヒップホップvsUK非ヒップホップ

18日にColdplayを日本武道館で観た。武道館でコンサートを聴いたのは本当に久しぶり。ちょっと驚いたのは空間に対する認識のギャップだった。「こんなに狭かったっけ」と。かつて武道館といえば大箱の代表だったのだが箱だけは近年、至るところで巨大な建物が造られている。そんなところを巡っていて久方の武道館となると以前に抱いたのとは比較にならぬほど狭隘さを抱くのも当然か。
コンサートそのものはChris Martinのほぼ独演であるが、立たなきゃ見えないアリーナはともかく1階席以上は時に立ち、時に座るという80年代以前では当たり前のメリハリの利いた視聴態度に感心した。
バカみたいに最初から最後まで総立ちというスタイルを取らないのはColdplayと同様に上品なファンが多いからかな。それとも大半を占めていた若い世代は私らオッサン世代のプレーヤー自身をも驚かす(インタビューで多くのミュージシャンから逆質問されたものだ)バカ熱狂をせず英米の正統スタイルに近づいていると判断すべきか。

ところでColdplayは03年グラミーの主要三部門の一角をゲットした大物である。三部門の常連には以前にも述べたようにU2がいる。いずれも「非ヒップホップ系」というジャンルを作るならばそれに当たる。
そして「非ヒップホップ系」でアメリカのチャート上位に食い込むのは最近では大半がUKチャートを席巻して後のアーティストである場合が多い。Coldplayもデビュー時点でのU2もそうだった。

アメリカでの例外といえばKelly Clarksonなどガールズロック軍団とWeezer やThe All-American Rejectsのような「演歌ロック」とでもいうべき存在ぐらいか。あとはとにかくヒップホップ系である。そのなかでUKをにぎわした非ヒップホップアーティストが一拍置いてチャートインしている。GorillazやJames Blunt@元軍人などだ。いずれもブリティッシュ。
You're Beautifulはトヨタ自動車のヴィッツCMでも流れていた。あのCMのために宮澤りえは免許を取ったという。もっともリコール騒動でミソをつけてしまったが。Daniel Powterはカナダ人だがUK経由でアメリカへ・・・・だったから広い意味でのブリティッシュである。
そして今、UKで鬼のようにかかっているのがGnarls BarkleyのCrazy。James BluntのYou're BeautifulのPVも驚いたが(雪の中で裸になって最後は崖から飛び降りる。さすが元軍人!)Crazyのシンメントリカルな抽象図形(投影法のインク・ブロットがモチーフか)を用いたPVも斬新。
そういえばGorillazのアニメも秀逸だった。この辺のセンスはヒップホップ系とは明らかに違う。Gnarls Barkleyのヴォーカルはラッパーらしいのだが楽曲はむしろ昔のプログレッシブをしのばせる。ふとGodley&CremeのCryを思い出した。

そしてタワレコすでに猛烈プッシュで今日地下鉄赤坂見附駅で大ポスターが貼ってあるのをみたCorinne Bailey Rae が次に来るであろう。アルバムを聴きはじめてすぐ私は反射的にRickie Lee Jonesの再来かと思った。ただCorinneは「オーガニック」の売り文句だがRickie Leeは音楽性やコケティッシュさなどは共通していてもイメージや歌詞に「オーガニック」はなかったような・・・・。ジャケ写でたばこ吸ってたし。
ジャズっぽい楽曲に腹八分目というよりやや抑えた発声でテンポよく歌うと生じる独特の軽やかさが案外とできるようでできない。でもこうした狙いは日本人でも可能と前から空想していた。英米人から笑われるに決まっている出来損ないのヒップホップもどきで受けていてもJポップ止まり。
話が飛ぶがこの線を元スピードのhiroあたりが追求してみると面白くはないか。英語を覚えてね。(編集長)

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