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2006年6月20日 (火)

教員免許更新制度-文部科学省ビジネスに手を貸すな

教員免許の更新制を導入するとの報が再度流れている。これを現職教員に適用して問題教師をなくせるだの意味がないなどの議論が盛んだが私は当初消極的だった文部科学省(文科省)が姿勢を一転したのは金もうけのにおいを嗅ぎつけたからだと信じて疑わない。
問題教師云々は多分アリバイ作りである。そのあたりの議論に国民を注目させておいて最終的にはやるにせよやらぬにせよどうでもいいと文科省役人は考えているに違いない。

真の狙いはずばりペーパー教員である。

中央教育審議会の議事録・配付資料によると実際には教壇に立っていないペーパー教員の扱いに関して「現に免許状を有する者も対象とする場合」は「仮に免許を更新しなくても、免許状が必要となった際に免許更新講習と同様の講習を受講・修了しさえすれば、いつでも再授与の申請は可能」として全体の20%ほどをイメージしている。それでも現職の約2倍の20万人弱が更新を希望し、そうした状況はペーパー教員が漸減しながらも30年近く続くという。
それが「新規の免許状取得者から適用する場合」はペーパー教員×20%の数は現職とほぼ同じか若干多くなる程度のイメージで数も5年後から4万人程度でスタートだ。
つまり「新規の免許状取得者から適用する場合」よりも「現に免許状を有する者も対象とする場合」の方がペーパー教員の免許を更新させられる数が圧倒的に多い。「これはおいしい!」と「現に免許状を・・・・」に方針転換しようとしているのが文科省の本心であろう。
一応「免許状が必要となった際に」とやさしげだが、これはあくまでイメージ。「現に免許状を・・・・」をぶち上げれば締め付けたい教育行政の当事者と反発しまくる日教組というお祭り騒ぎで注目もそこに来る。その陰で「免許状が必要となった際に」プラス「または取得後○年を過ぎた者は」あたりの文言をそっと差し込んできそうだ。そうすれば瞬く間に更新ビジネスの出来上がりである。

私はペーパー教員である。大学で中学社会・高校地歴公民の1種免許を取得した。それなりの時間と手間と能力を費やした結果得た資格であるから失効させたくはない。使いはしないが失効は嫌だという私のような人は多かろう。そこにン万円の更新機会が必要となれば内容によってはやるかとなる。
しかも世間は大して騒がないが現在、教員大不足時代に突入しているのをご存じだろうか。文科省の怠惰によって長ければ10年以上は続く需給逼迫状態にある。すると今の職から教員への転職を考えるペーパー教員も多く出るに違いない。墓穴一転してビジネスチャンスまさに到来なのだ。
だが待ってほしい。私が免許を取った時は一度得れば永久との前提だった。加えてこの免許は実際に任用されなければただの紙切れである。それさえあれば運転できる自動車免許とは訳が違う。そこに自動車免許更新と同じようなビジネスモデルを作り上げるとしたらぼったくりだ。断じて許せない。

文科省ビジネスはいくつもある。1979年に導入した共通一次試験は受験生の負担を減らすとの美名で始まったが何ら役立たず有害無益であった。では消えたかというとそうではない。猫の目とまで評された制度改革を経て現在は大学入試センターとして生き残っている。主催は独立行政法人大学入試センター。要は文科省役人の天下り先だ。
大学入試センターは昨年からリスニングテストを開始した。一回きりのICレコーダーを使った上で故障続出とムダ満タンでのスタートである。いずれ何かの形で太らせて独立行政法人何やらを作るに決まっている。
サッカーくじは旧文部省の特殊法人「日本体育・学校健康センター」(現在の独立行政法人日本スポーツ振興センター)が運営。総売上の15%が運営経費、12%が国庫納付金と胴元が3割を懐にするという893の賭場開帳者も真っ青な賭博師ぶりで知っての通り風前の灯火となっている。
この法人が傘下に持つ国立競技場はネーミングライツまでたくらんでいるという。孫正義氏あたりが興味を示しそう。「ソフトバンク国立競技場」なんてね。先生!その言葉は変です。
かと思えば小学生から英語を習わせるという新たな金もうけの種も模索中。ICレコーダーあたりとくっつけてきて「独立行政法人児童英語・リスニング振興センター」なんてどうよ。国立競技場と学校給食をくっつけ「運動すれば腹が減る」と言い放って旧「日本体育・学校健康センター」を作って恥じなかった文科省ならばできるはずだ。
「愛国心」云々が問題になるのも元を正せば1991年の指導要録の改悪に行き着く。「自ら学ぶ意欲」「関心や態度」「表現の工夫」まで評価対象として追加した。成績がよくても「関心や態度」が悪いと減点されるのだ。「行動の評価」では「向上心」「思いやり」「自然愛護」まで評価項目となった。「思いやり」「自然愛護」あたりが匂う。愛国心に関して内面の評価をしないだって!よく言うよ。15年前から堂々とやってるじゃないか。

せっせせっせと要らない仕事を作り出してはこなして働いたフリをする。その結果税金を食べる。それでも「ひもじいー」とばかりに独立行政法人なぞをでっち上げて寺銭やら免許更新料やら何やらやらをふんだくる魂胆は丸見えだ。(編集長)

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