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2006年4月27日 (木)

日本の大きな変化をしっかり読み取るためなら、この本!

 先日、友人と食事をしたとき、最近の日本の急激な変化は誰が指示したのだろうという話になった。小泉純一郎首相? 大臣? 高級官僚? 

 例えばビラを配れば逮捕できると決定したのはどこの誰なのか? 膨大な数の派遣社員やフリーターを増やした労働者派遣法の改正を決定したのは誰なのか? もちろん1つひとつ問題を調べていけば、官庁の担当部署や国会での会議にたどり着く。でも、数年前なら決定のハンコを押せなかった担当者の背中を押したものが分からない。
 世論なのか、雰囲気と書くべきなのか……。

『失敗の本質』(中公文庫)には「日本軍の戦略策定は一定の原理や論理に基づくというよりは、多分に情緒や空気が支配する傾向がなきにしもあらずであった」と書かれているが、戦中と同じように曖昧な意思決定があったような気がしてならない。本来厳格であるべき法律運用などが、「まあ、いってみます?」とか言いながら担当者が決定したような……。
 こんな国の全容を把握しようと思うなら、さまざまな問題に立ち現れる「雰囲気」を読み取るしかない。権力の中枢の誰が何を指向しているのかを分析するのではなく、国全体がどちらの方向に舵を切ろうとしているのかを感じ取るというイメージだろうか。

Photo_6  というわけで、このたび小社で発行する鎌田慧著『痛憤の時代を書く――人間らしい社会にむけて』(アストラ)をお勧めしたい。過去4年ほど、さまざまな媒体に書き綴った鎌田慧さんの時事評論83本を9つのテーマに分けてまとめたものだ。
第1章 かくして戦争が始まった
第2章 小泉内閣の罪状
第3章 日本の対米従属度
第4章 軍事大国への道
第5章 核武装への不安
第6章 とめどもないメディアの劣化
第7章 暗黒の司法
第8章 子どもたちの現在
第9章 労働基本法の強奪

 鎌田さんの視点で選ばれたさまざまな問題を通して、あらためて日本を姿を見直すと正直恐ろしくなる。マイノリティーの声を届ける本を出版し続けるわが社のような小さな出版社が取り締まりの対象になっても全然おかしくない。そう思わざるを得ないのだ。司法の暗黒化はますます進行しているし、警察はさらに強権化している。
 かつて鎌田さんが「年々日本が悪くなっていくのがイヤだ」と語っていたのを聞いたことがあるが、なるほど納得である。でも、今目をそらしたら絶対に将来後悔することになるだろう。覚悟を決めて現実を直視してほしい。

 さて、あまりにも暗い話を書いたので、ちょっと違った観点から本書のお勧めを!
 じつ小誌カバーに掲載している鎌田さんの書斎は本邦初公開! これまで書斎の撮影をお断りしてきたのだそうだ。また、これまでの鎌田さんの写真の多くは災害場所や事故現場など取材地で撮られた。そうした点でも原稿を書く鎌田さんの写真は珍しかったりします。
 というわけで内容はもちろん「ジャケ買い」としてもお勧めな本なのでした。

 書店に並ぶのはGW明けです。書店での注文は、もうお受けしていますのでぜひどうぞ!

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コメント

今日、堀江貴文容疑者が釈放された。だから、今日、毎日新聞の読者10万人の個人情報が流出した。
この「だから」の部分に論理の飛躍は、まず、ない。
最初から計画されていたと見るのが自然。刑務所や警察の個人情報漏洩のように。

ちなみに、彼らは、サブカルチャー的なネーミングをすることがある。
「未来世紀ブラジル」「攻殻機動隊」などから名前をとって会社やソフトウェアに命名する。

今回、毎日新聞がやられたソフトの名は「シェア」。これは攻殻機動隊に出てくる「笑い男」の
アイコンを使用したファイル交換ソフト。もちろん彼らの陣営の人物が製作した。

ttp://ch.kitaguni.tv/u/310/0000343708.html

そのブログは面白いことを書いている。昔、2ちゃんねるに入り浸っていた有名な人物のブログである。
しかし、そのブログのサービスを提供している会社ですら、敵陣営に・・・。
いたるところ、スパイだらけである。ネット関連企業のほぼ全部が信用できない。
そして、上場企業として堂々とやっている。その中の筆頭がライブドアという会社であり、
その陣営の中のたったの一社にしか過ぎない。状況は、何も変わっていないのである。

もしもこの件について興味を持ち、調査を始めるなら徹底して隠密行動を採ることをお勧めする。
ネットなら「プロ固定」というキーワードで検索すればいくらでも出てくる。罠のサイトがヒットすることも多いし、
間違っている内容のものも多いが、代表的なものを、ひとつ紹介して終わりにしよう。

ttp://www.doblog.com/weblog/myblog/22179/

投稿: 毎日新聞関係者へ | 2006年4月27日 (木) 20時44分

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昨日夜の1時過ぎに電話がかかってきてな「高岡やっちまったよ、彼女にバレた、俺もうおしまい」だってよ [続きを読む]

受信: 2006年4月29日 (土) 09時02分

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