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2006年2月23日 (木)

民主党の悪い癖

「楽しみにしていて下さい」と思わせぶった挙げ句の党首討論で民主党の前原誠司代表が例の送金メール問題を茶を濁す程度の時間で済ませた。しかも口座名も銀行名もあげず仕舞い。無理筋だと20日に指摘した国政調査権の発動を繰り返すばかり。

実はこれが民主党の悪い癖である。このブログをかつてより読んでいただいている方には「またか」と憤られそうだが、かつて小誌が民主党が掲げる「政権担当能力」の具体的な姿を取材しようとしたら「答えられる者を用意できない」と最後まで突っぱねられたことを昨年数回にわたって書いた。
つまり民主党は他でもない当の本人が「○○だあー」と打ち上げた、その○○の具体性を尋ねると途端に黙ったり、答えられないとしたり、他の問題にすり替えようとする不可解な習性があるのだ。

奇っ怪である。小誌は「ノンフィクションだあー」「弱者・少数者が主な取材対象だあー」と叫んでいる。だから他のあれこれ、例えば「なぜ売れないんですか」という質問には答えられなくても、自ら叫んだスローガンの趣旨ぐらいは説明できる。小社ですらできることを民主党ができないのはなぜか。
それは多分この党が何かやりたいことがあって始めたという出生を持たないからであろう。魚を売る、本を売る、ボランティアにいそしむといった単純な興味や本能的な欲求から行動を開始していれば「○○だあー」が説明できないはずがない。
結局この党は自民党の補集合である。就職活動の際に自分のしたいことができそうな会社を訪問するのではなく回りの動きに合わせて支離滅裂なエントリーをする人がいるが似ているね。だからいざ面接の時に「当社を希望した理由は」と聞かれて答えられない。

民主党が本当は誰のための党であるべきかの答えは出ている。小泉「構造改革」でふるい落とされていく人々のための党だ。無論ふるい落とされかかっているのに「オレは違う」と事実をみようとしない人は多い。その矜持を捨てるのもまたつらい。
だから、そうした人々を「君は弱者だ」とカテゴライズして「わが党はあなたの味方です」といっても何やら自らの貧弱な姿を見抜かれたようで響きにくい。だから誰もが気の毒だと自覚せざるを得ない人々を応援することで間接的に「味方」であるメッセージを送るべきである。ゆえに1月20日に「前原代表は豪雪地帯で体を張れ」と書いた。

今ならばレイテ島の地滑りである。私は発生以来、気になって仕方がない。近隣のフィリピンで約1400人が行方不明になっていて明日の命もわからない状態なのだ。
ところが今日(22日)にしてから朝よりトリノ五輪の女子フィギュアスケートの日本勢の話題一色である。いつから日本人はご近所の国の災難よりも採点基準さえハッキリしないフィギュアスケート選手の「活躍」の方に目がいくような血も涙もない民族に成り下がったのであろうか。
前原代表がレイテに赴けば全く報道しないわけにはいかないから伝わる。その時に初めて民主党が何を大切にしているのかわかる。そうしないのはそうした人々などどうでもいいと思っているからだ。だったら小泉自民と変わらない。自民と同じ政党をもう1つほしいとは誰だって思わない。
できもしないことをできるように振る舞っていても化けの皮がはがされて終わりだ。労組依存を改めるのはよろしいが、だったら選挙の時に誰がポスター貼りをするのかと聞かれて突然黙るようではダメなのである。

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