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2005年11月10日 (木)

9条改憲を阻止する珍方法

戦後一貫して護憲を唱えてきた人の意見は傾聴に値する。ただしこうした人の多くは高齢または高齢の域に差し掛かっており、それ以下の世代は憲法学者や左翼など一部を除くと多数が改憲派になっているのは事実だ。
憲法改正論議における「護憲」を9条改正に賛成か反対かと今問えばどうだろうか。先の自民党案ぐらいならば結構きわどい勝負になりそうな気がする。1項は変えないからね。さすが約60年間与党第一党であり続けるモンスター政党だけのことはある。「大勲位だーっ」みたいな改憲だと国民もさすがに引くということが生理的にわかっているようだ。

護憲=9条を守るといっても自衛隊はすでにあって久しい。40代の私の世代になると生まれた時から存在していた。自衛隊創設は1954年だから現在51歳の人までは同じ条件だ。
2項の「陸海空軍その他の戦力はこれを保持しない」と自衛隊が相容れない存在であることは知っている。厳密にいえば誰もが違憲だとわかっている。でもそれが生まれた時から続いている状態となると「違憲だ」の訴えは案外とむなしい。
むしろあるものはあるのだから違憲状態を解消するには9条の方を変えればいいという気にもなる。自主憲法制定を党是としてきた党を約60年間与党第一党に選んできたのは国民ではないか。

私はどちらかというと護憲である。ただしアメリカ軍がわが国から出て行ってくれるならば自国軍を持ってもいい、つまり改憲してもいいとも思う。これがわかってもらえないんだ。
たいてい護憲の人は日米安保条約反対で改憲の人は安保保持なのである。でも前者だと丸裸になってしまうし後者だと純粋に独立国としてみっともない。護憲で安保保持(今の状態)か改憲で安保破棄というのが正しいと信じるのだが賛否いずれも反応皆無となる。私は自分のどこが間違っているのかサッパリわからない。
ともあれ今や護憲の方が弱いようだから持論に関わらず護憲を貫く方法を考えてみよう。ただし今までのやり方ではダメだ。もう飽き飽きしているからだ。やるからにはアッと驚く方法を考えようよ。

1)日本共産党が改憲に回る
一種のほめ殺し作戦である。「護憲=共産党=少数派」という連鎖を断ち切るのだ。共産党は頭のいい人が多いから(固い人も多いという難点もあるが)何か理屈をつけて独自に改憲賛成を訴えたらどうか。
自民党は動揺すると思うよ。それ以上に連立与党の公明党の支持母体である創価学会に激震が走る。彼らは対抗上護憲を鮮明にせざるを得ない。かくして改憲は葬り去られる。仮に発議されても「自共共同発議」では国民投票で否決されよう。
そんなの無理だという共産党の皆様。ここは革命的に目的を遂げましょうよ。アイデアはレーニンの「勉強せよ!勉強せよ!勉強せよ!」の精神で思いついて下さい。

2)アメリカに改憲を反対させる
そもそもアメリカに押し付けられたというのが改憲論の根っこにあるのだから「日本が今になってアメリカに押し付けられた憲法は嫌だって吠えてるよ」と「たきつけ」(クレジット・バイ・貴乃花親方)を米国民にするのだ。
あるいは「在日米軍を追い出すために自国軍を再興したがっているらしいよ」でもいい。そしてそっと言い添えるのだ。「いざ日本軍が復活すると結構強いってことはご存じですよね」と。
何やらご注進ジャーナリズムとやらがあると聞く。それを中国や韓国にしても改憲派の勢いを増すだけ。日本の改憲派は「改憲しても安保保持」に意気地なしだからアメリカに上手にご注進すればいい。

3)中国に9条改憲を賛成させる
中韓の反対は前述のように逆効果だから逆に賛成してもらうのだ。「ぜひ改憲して国軍を作って下さい。そして自国軍で自国を守る『ふつうの国』になって在日米軍を追い出しましょう。代わりに我が人民解放軍とともに東アジアの安全保障をアメリカの手から取り返しましょう」と胡錦濤さんに言ってもらえばいいのだ。
ご注進ジャーナリズムが本当にあるならば、それぐらいの芸は見せてよ。「白い猫でも黒い猫でも、ネズミをとるのが良い猫だ」と国家指導者が発言した国である。日本の9条改正阻止のためには裏をかいた方がいい。白(反対)といえば逆効果だが黒(賛成)といえばネズミ(改憲阻止)がとれますよ、とね。

4)9条にノーベル平和賞をもらう
ノーベル賞は人および団体に与える賞だが、その辺は何とかして(無責任!)平和賞を与えてもらうのだ。そもそも平和賞自体が政治的な色彩が強いし、9条を文字通り読めばこれほど露骨?に平和を訴えている憲法の条文もそうはないであろうから。
日本人はノーベル賞とオリンピックには弱い。それは何もかも打ちひしがれた戦後に曙光を与えた湯川秀樹博士の受賞を淵源とする。そして湯川といえば平和運動でも知られている。ああそういえばとの連想が情緒的に日本人をおおうに違いない。

5)自衛官の家族会を作って反対してもらう
自衛官がもろもろの制約で政治的発言や行動は難しいが家族は別。特定郵便局長の「大樹」みたいなのを組織するのだ。
自衛官の本音は「オレはイラクになんか行きたくない」だと思うよ。実際にそんな声は多く聞いてきた。防衛大学校卒業者は別にして一般の自衛官はいろいろな資格も得られるし、公務員で安定しているし、どうせ戦争もないし・・・・との動機で入隊しているのだ。家族も同様である。
夫や父の仕事は専守防衛だったはずなのに、日本自体は外国から全然攻めてきていないのに紛争地域に放り込まれるなんて本心では嫌に決まっている。

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