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2005年11月 6日 (日)

有望な投資先は

いきなり居直るようだが何に投資したら得なのだろうか。投資の前提を以下の通りとして考える。

1)現在は基本的にデフレ下の不景気であり、モノやサービスの値段が上がるトレンドには至っていない
2)不景気が今後長期間続く可能性もあれば、それを吹き飛ばすためのインフレ(物価高)政策が取られる可能性もある
3)米国の経済成長もかげりが生じてきた

では、一般に有望とされる投資先を吟味してみる

1)預貯金
デフレ下ではモノやサービスの値段が下がるので、相対的に預貯金の価値は上がる。ただ、一方で金利が低いので利息というリターンはあまり期待できない。1000万円を越えたらペイオフがあり決済性預金にすれば金利ゼロ。何より恐ろしいのは1946年の金融緊急措置令のような預金封鎖がありうること。逆にインフレ政策に転じ、それが予想を超えた水準になれば、預貯金の価値は一挙に減じる
2)株式
現在、株式市況は非常に低い水準にあるとされる。一般に「得をする」とは安く買って高く売ることなので、今が買い時という見方ができよう。村上某の戦略である。
しかし株式は当然ながら上下するし、さらに現状は日本の景気に対する先行きが不透明なので、さらに下がるリスクも当然ある。自分が信じていたり愛着を感じる企業の銘柄を買うという行為は本来のあり方であって理解できるが、だから値上がりするとは限らない。
村上某のような自作自演に近い株価引き上げ策ができる人はともかく提灯をつけているだけの人はたいてい高値づかみをする。言い換えればそうであるからこそ村上某のような人にカネを預けるのだ。しかし村上某は貧乏人のなけなしを助けるつもりはない
3)土地
一部地域はようやく下げ止まってきたが、バブル崩壊後のデフレ基調の大きな原因は「土地が必ず値上がりする」という神話の崩壊にあったことを忘れてはならない。現状で値上がりが確実視できる土地はそんなにはない。少なくともデフレ基調はまだ続くと考える人に投資する理由はほとんど見当たらない。
逆にインフレに転じれば有望な投資先として復活する可能性はあるが、土地の供給はすでに過剰であり、インフレ下でもさして値上がりしないという説もある。今は大都市圏のマンションなどでバブルっぱい動きもあるが既に供給過剰との説もある。
4)ドル
世界の事実上の基軸通貨だから、日本の不景気が続いても、逆にインフレになっても、円安に振れれば為替差益が得られるという意味で一見最も有望な投資先といえそうだが、ことはそう簡単ではない。
米国の経済に不透明感が出てきたのも理由の一つだが、それ以前から、ドルは基軸通貨ゆえに米国内に流通する以上に刷られてきた。
一般に量が増えるほど1つ当たりの価値は減じるので、ドルは長らく刷りすぎによる下落圧力にさらされている。それと米国経済の先行きがどうリンクするかによってはドルの下落も十分に考えられる。円とドルの関係は非常に微妙なもので、単に日本経済は米国より悪いからドル高円安になるとは限らないし現にドル安基調になってもきた。
5)金
かつて通貨価値の基準(金本位制)となっていた貴金属なので信用はおけるが、同時に1930年代に世界の通貨価値の基準の役割を担えなくなった存在でもある。したがって、他の投機的な商品よりは安心だという以上の保証はない。株式と同様に下落するリスクは常にある。その上に以前にも書いたように日本の金はドル建てだ。したがってドルでの資産形成と同様のリスクを二重に背負う。さらに預貯金やドルと違って、保存場所に事故があったときのリカバーが難しい
6)ギャンブル
論外

ということで何もかも危険である。楽してもうけることはできないのだ。当たり前か。
なんて偉そうに書いている私だが、こうした記事を書く動機が「楽してもうける方法はないか」であったことも告白しておこう。
ならば何に投資すれば有望か。端的にいえば有望だと信じる存在が何かである。私の場合は結局は「自分」という答えにしかならない。さあ美味しいものを食べにいこう

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