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2005年9月30日 (金)

ロシュフーコー小泉を斬る(下)

昨日に引き続き彼の言葉を集めた『ラ・ロシュフーコー箴言集』(二宮フサ訳 岩波文庫)から現在の日本に当てはまりそうなものを抜粋して私の感想を付記する

【岡田民主党の敗北理由】
◎断じて媚びは売らないと標榜するのも一種の媚びである
◎自分は人に好感を与えるという自信は、えてして人を不愉快にする決め手になる
◎あまりにも厳しい食餌療法で健康を保つのは厄介な病気である
・岡田克也前代表の「いちず」「真面目」という面のPRに努めた時点で「媚び」だったのか。それとも「不愉快にする決め手」だったのか。いずれにしても嫌われて「健康を保」てなかったのだ

◎われわれは、自分と同じ意見の人以外は、ほとんど誰のことも良識のある人とは思わない
・似たようなことを小誌は民主党取材拒否問題で言われているぞ

◎ありのままの自分を見せる方が、ありもしないものに自分を見せかけようとするよりも、本当は得になるはずなのだ
・わかったか民主党。「政権担当能力」「政権準備政党」なんて「ありもしないもの」だったんでしょ

◎切れ者らしく見せようという色気が邪魔をして切れ者になれないことがよくある
・むしろ前原誠司新代表に贈るべき言葉かな

◎恋においては、ほとんど常に、騙しの手管の方が警戒心よりも一枚上手である
9.11総選挙で小泉首相が仕掛けてきたのは「恋」だった。そこに真面目な岡田民主の「警戒心」の訴えはかき消された

◎人を失って悲しいよりも惜しむ気持ちのほうが強いことがある。その一方で、悲しいがその人を惜しいとはほとんど思わないこともある
・読者諸賢よ。数十人の前職が今回落選したわけだが一人でも「惜しい」と頭に浮かぶ民主党前職議員がいますか?

◎自分の内に安らぎを見出せない時は、外にそれを求めても無駄である
・むしろこれまでごちゃ混ぜ集団だった民主党が選挙という「外にそれを求めて」少しずつ勝ってきた方が例外だったのかもしれない

◎弱さは悪徳にも増して美徳に相反する
・民主党にもいえるはいえるが一桁の獲得議員数で「維持」「前進」といってはばからない共社両党により当てはまる

【自民党内の造反議員】
◎武勇は、一兵卒にとっては、食うために就いた危険な職である
・民営化法案に反対したのも刺客を送られたにも関わらず首相指名選挙で小泉と書いたのもすべて「食うため」。そしてそうしているうちは「一兵卒」。むろん綿貫先生は違う

◎あまりにも急いで恩返しをしたがるのは、一種の恩知らずである
・だから手のひらを返したように小泉首相に平伏するのはやめなさい

◎恩知らずに力を貸すのは大した不幸ではないが、人でなしに借りをつくるのは耐え難い不幸である
◎笑い物になることは不名誉以上に名誉を傷つける
・だから綿貫先生のところに行きなさい。いくら媚びても待っているのは「耐え難い不幸」なのだから

【今後の日本】
◎太陽も死もじっと見つめることはできない
・本当の問題は国と地方の1000兆円の「借金」。もう破産状態なのだ。でも選挙の争点にはならなかった。「見つめることはできない」のだね

◎大方の人に関しては、彼らに害をなすことは、彼らに恩恵を与えすぎることよりは危険ではない
・「3分の2」は明らかに「与えすぎ」だから必然的に「危険」がやってくる

◎大きな称賛をすでに勝ち得ている人が、その上なお自分の偉さを、つまらぬことによって認めさせようと懸命になるとは、まさにこれ以上の恥さらしはあるまい
◎人の偉さにも果物と同じ旬がある
・小泉自民が高転びするとしたらこの辺か。郵政民営化法案可決後に「その上なお」を「懸命に」しようとした時に国民は一転して「恥さらし」と見なすのかも

◎二人がもう愛し合わなくなっている時は、手を切るのも大そう難しい
・公明党の運命やいかに

◎恋も老衰期に入ると、人生の老衰期と同じで、人はなおも苦しむために生きるだけで、もはや喜びのために生きることはない
・以前に書いた「ニーチェの予言」に似ている。小泉登場に恋して4年以上。後に来るのは「苦しむために生きるだけ」の政策に決まっているのに

◎いかに世間が判断を誤りやすいとはいえ、偽の偉さを厚遇する例の多さは、真の偉さを冷遇する場合をさらに上回るものがある
・小泉劇場へのマスコミの対応ぶりはこの一語に尽きるであろう。今後は「真の偉さ」を探す努力をメディアに頼らずやっていこうよ読者諸賢

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