戦後60年8月15日靖国神社24時(4)
4日間にわたってお届けした8月15日の靖国の模様も今日が最後。閉門から日付が変わるまでの前日分とは打って変わった静かな時間帯をもって締めとさせていただく。
●「彼」を見ぬまま日付は変わった
午後19時00分。神門が閉まる。閉まる少し前から、会社帰りに参拝に来た人などが駆け込むように中に入っていく。門が閉まると同時に、小さい机のような賽銭箱が門の前に置かれる。閉まった後も、会社帰りらしいスーツを着た人達が次々と来て、門の前で参拝していく。しばらく参拝者はとぎれなかった。
午後19時33分。売店横のベンチは、小さな宴会場となる。
(編集部注:午後19時46分。小泉首相が事実上参拝しないと表明したニュースが流れる)。
午後21時36分。雷鳴がとどろき、雨が大降りになった。勘弁してくれよ。さすがに参拝客の足が途絶える。
午後22時13分。雨がやみ雨宿りしていた人が帰りはじめる。
午後23時33分。特に変わったことはなく、売店内のベンチでは、深夜にもかかわらず熱く語り合っていたり、待ち合わせなのか女の子が1人座っている。
8月16日午前0時00分。無意味としか思えないが編集長が日付が変わるまで小泉首相を待てというから待った。もう昼間の騒がしさとはうって変わり、あたりは静けさが漂い、約1日前と同じ状況になっている。ベケットの戯曲と同じ。不条理劇の主人公はゴドーだろうが小泉だろうが来る来るといって来ないのであった。
実は私はニュースが流れてなお靖国に小泉首相が来る可能性を否定できなかった。実際には官邸番が消えた時点でありえないと頭ではわかっていたが彼は予想外である。
それにしても大変な騒々しさであった。こうなってみると右も左も真面目もひやかしも全てまとめて一場の喜劇でもあるといえよう。いったい靖国は誰のための何をする施設かという根本的な問いかけが消えているような気がしてならない。それを消している張本人が小泉首相だともいえよう。
余談を一つ。ひっきりなしに車が入ってきてマスコミがチェックしていた頃、「長岡」ナンバーの車が通り抜けていった。すると取材陣から「あれは誰だ」「中村喜四郎だったら怖いな」などというブラックジョークが出たという。
そうナガオカを自殺した永岡洋治元衆議院議員に引っかけ、彼の妻と選挙区で争って9月11日に勝利した中村喜四郎衆議院議員を意味している。永岡氏と中村議員は同選挙区のライバルだっただけに真夏の怪談話めいたブラックが飛び出したというわけだ・
最近では金正日総書記並みに肉声を聴くことができないとされる中村喜四郎議員と支持者の皆さん。要するにあなた方はそういうことなんですよ。
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