戦後60年8月15日靖国神社24時(2)
昨日に引き続くドキュメント。本日は開門から大物政治家登場までのジリジリした時間帯を追う。
●開門!韓国KBSから親切右翼まで
午前6時00分。ついに開門。参拝者が中に入っていく様子を一斉に撮影し始めるが、その後、取材陣は中門鳥居まで進み撮影。各社のカメラが参道を埋めたため「お参りではないじゃないか」と参拝者から怒られるカメラクルーもいた。
午前6時12分。神社正面から見て右側の遊就館前にある到着殿の向かって左側の砂利に、各社のカメラマンがはしごを置き始める。代議士が車をここに付けて、この入り口から中に入って参拝するためなのだろう。
午前6時30分。参道の取材をしていた記者およびテレビクルーが到着殿へ集まり始める。その数は約20人。
午前7時35分。参道で国立追悼施設建設反対の署名を行っていたので、とりあえず署名をする。朝7時だというのに、途切れることのない人の波。ヤクザや右翼も多く、みんな早起きだ、と感心してしまった。
午前8時46分。遊就館が開館した模様で、大勢の人が入場していた。到着殿へ向かう報道関係者がひっきりなしに訪れる。
午前9時05分。「靖国神社に参拝する地方議員の会」メンバーが旗を持ち、拍手を浴びながら中へ入っていく。
午前9時41分。神門前で高齢者が転ぶ。警備員とともに駆け付けたのは、つなぎをきた右翼の数人。「大丈夫か」と声をかけ、警備員とともに参道脇まで運ぶ姿は善人そのもの。これがいつもマイクで怒鳴っている人物と同じ人たちなのかと感動する。さすが右翼、靖国の神門に掲げられた菊の御紋の前では神妙そのもの。
午前9時43分。韓国KBSニュースのキャスターが、神門内側で撮影を始める。深刻そうな顔での中継が印象的であった。
午前9時50分。靖国神社が設けている取材申し込み受付で、記者2名の取材を申し込む。「終戦六十年国民の集い」の取材者には緑のリボンを、境内用には首にかける取材許可書、境内内の取材には緑色のリボンを菊型に織ったものが渡され、プレス気分に浸ってしまった。
●緊張感と不快感がジリジリ高まる
午前9時52分。本日、初めての政治家到着。ダラダラとしていたカメラマンの顔つきが変わり、政治家の顔を撮影しようといきなり脚立をのぼり始める。新聞記者は『国会便覧』で人物の確認を始める。「誰だ、誰だー、あれ」の声が報道関係者からわき起こる。「橋本派の佐藤だ、佐藤!」という声が上がり、顔見知りの記者同士で情報の確認を始め、佐藤信二元衆議院議員と判明。
午前9時59分。参道の段差で中年の男性が転ぶ。普段は気にならない段差も、参道が狭くなると凶器に変わるのだと実感する。
午前10時00分。「車が通ります~」の声が頻繁に聞こえるようになり、そのたびに各社に緊張が走る。ただしほとんどが議員ではない。降りてきた人を見て「なんだー」、「不発だよー」の声が記者席に満ち、ため息が漏れるようになる。いつ議員が来るのかわからないため、報道陣はとにかくロープの前を死守する。気温は上昇し、不快指数は最高潮に達する。さらにヘリコプターも飛び始める。
午前10時11分。道路に出る記者が多くなってきたので、警備員がさらに長いロープを使って規制を始める。いよいよ本命議員到着か、と緊張感が高まっていく。
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