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2005年8月 5日 (金)

靖国に行きたい小泉首相への助言

靖国神社に何とか小泉首相を行かしてあげられないか。小誌『記録』は延々と靖国神社の取材を続けているが、その過程でいくつかのアイデアが思い浮かんだ。小誌の記載から抜粋しつつ解説しよう。

1)「A級戦犯を呼び出さない」と明言する
小誌連載中に「本当に靖国に英霊は宿っているのか」という大問題が出来したことがあった。何しろ英霊は見えない。そこでかなり高名な霊能者の先生に無理やり頼み込んで調べてもらった(02年末)。
先生によると「本殿に上がる前と、本殿から出てきた時に『Aちゃん』(注:Aは先生の名前)と呼びかけられました」「ここでは地からゆかりのある御霊が上ってくるかんじ」云々。どうやら英霊はいるらしい。
だが先生は同時に約246万柱の英霊が見えるわけでもないという。見えたら凄い光景だ。先生のいうには「靖国神社は玄関なんですよ。幽界にいる英霊が参拝の声に応えて神社まで下りてきてくれるんです」

つまりだ。小泉首相は靖国に行っても「東条英機さーん」などと問題の英霊を呼びださなければいいのだ。そして記者団には「今年は硫黄島とガタルカナルの英霊に話しかけました」と中国を抜きにしてコメントすればよろしい。逆に「東条さんを呼びだして『私はあなたのような失敗はしない』と言ってやりました」でもいい。

2)鎮霊社に行く
これは最近になって他からも出てきたアイデア。『やすくにの祈り』(靖国神社編)によると「1853年以降、戦争・事変に関係した世界各国のすべての戦没者」が祀られているという。壮大すぎる。小誌の取材に靖国神社側は「いろいろな説がある」と案外とあいまい。ただ字義通り解釈すれば日中戦争の中国側被害者も(勝手にではあるが)祀られている。小誌の取材にも「日本国籍以外の方もお祀りしている」と神社側は答えている。
しかも本殿の回廊と鎮霊社は10メートルも離れていない。本殿に行ったように見せて鎮霊社に参ってもわかりゃしないのである

3)桜を観にいく
靖国の桜は気象庁の開花予測のために必ず使われる「標準木」である。東京の開花予測は気象庁が現在の場所に引っ越す1964年までは気象庁構内の桜で行っていた。それがなぜ靖国の桜に変わったのかは具体的な資料が66年からしかないので謎らしい。「上野の桜は人で土が踏み固められて観測がきちんとできない」(気象庁談)など理由はあるそうだ。
ともあれ靖国の桜はずっと標準木である。65年から靖国での観測が始まったようだから今年の春に「標準木40周年」で行けばよかった。

4)盆踊りに行く
まず小泉首相が高らかに「私は盆踊りファンだ」と公言する。そして7月の「みたままつり」で大村益次郎像を囲んで行われる大盆踊り大会に参加する。浴衣ギャルとともに盆踊りにたわむれている映像が仮に中国で流れたとしても怒る前にあきれて苦情も来ないに違いない。

5)クリスマスイブに行く
3)と4)はもう今年は無理なのでまだ間に合うアイデア。神道という宗教は聖書やコーランにあたる『古事記』『日本書紀』からしていい加減なのでエスニックの域を出ない。久米邦武の言ったように「祭天の古俗」の色彩が強い。それが「靖国参拝」となると何やら大仕掛けで強固な宗教組織に屈服するような印象になる。そうじゃないと証明するにはキリスト教の祭典であるクリスマスイブに行って訳がわからなくしてしまうという手はどうか。

ちなみに靖国神社はイブだからといって特別なことは何もしない(当たり前か)。普通の一日である。でもそれは実は8月15日も同じなのだ。参拝の意図を「お正月ですしね」ととぼける度胸のある小泉首相ならば「イブですしね」だって大丈夫。ついでにおみくじ引くといい。ちゃんと恋愛の欄もあるので「独身だから気になるね」と付け加えるのをお忘れなく。

6)馬を拝む
実は靖国神社と馬は深い関わりがある。1870年に日本人の手によって初めて競馬もどきを開催した地が靖国なのだ。しかも多数の軍馬も祀られているし硫黄島で英霊となった1932年のロス五輪馬術金メダリストの「バロン西」こと西竹一だって眠っている。
まず首相は「私は競馬狂だ」と宣言する。そして馬を拝みに靖国に行ったらどうか。首相はかねがね参拝を心の問題と発言している。ならば口先では(どうせ口先首相と呼ばれているのだから)「馬を参った」と発言して心の中で好きな者にこうべを垂れていればいい

7)毎日参拝する
中国はあきれ返って何も言わなくなるか戦争になるかのどちらかであろう。

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