続・「総選挙は民主党」に待った!(下)
さてそろそろ締めよう。もう選挙は間近なので今さら「貴党の『政権担当能力』とはなにか、そして、どうやって存在をアピールするのか」といった「どうやって存在を国民にアピールするのか」という意図の質問は意味を持たない。そこで政策について聞いた。
答えは実にあっけなく「民主党の政策については党のホームページで見ていただければお分かりかと思います。郵政、イラク、財政面などにおいての党の方針がそこに示されているので」。ホームページを見ろということだ。それが悪いとはいわない。しかし同様の回答をした政党が共産と社民で、自民と公明は小誌の質問のために文書でわざわざ回答してくれたという事実は付記しておく。
もう1つ聞いたには「なぜ3月と6月に小誌の取材が拒否されたか」だ。そのときの質問の内容は散々述べているように民主党への嫌がらせの要素は決して含まれていないはずだ。それでも取材は断られたのだ。役員室の答えは「スケジュールの折り合いがつかなかった」である。
これをよい方向にとらえたとしてもこうなる。ファクス送信後の岡田事務所の対応は先述のように大変すばらしかった。きっと代表以下の皆さんに共通した誠実さであろう。ところがそうだとわかるまでに紆余曲折がありまくった。つまり民主党には誠実さやていねいさといった美点を備えている人物がいるにも関わらず「そうだ」とわかるまでに時間がかかるのだ。小誌もヘビの如く執拗に「取材に対応できる人がいない」という態度にこだわったから美点もあるとわかったが取材拒否の時点であきらめていたら「あそこは不親切な党」という印象だけを残したであろう。
その取材拒否も誠実さのゆえであったならば、つまり代表レベルを小誌ごときに用意しなければならないが「スケジュールの折り合いがつかな」いから断るというのであれば政治の人気商売部分の要素を欠くきらいが大きい。誠実が「たらい回し」「無視」と受けとめられると誠実が呼ぶべき共感の代わりに「たらい回し」「無視」がもたらす激怒へと印象が180度違ってしまう。
「即答」は言葉を武器とする政治家や政党には不可欠の能力ではなかろうか。ムチャクチャやってるだけなのに即座に答えることだけで小泉首相は支持を保っているじゃない。『記録』程度は適当にあしらっておけばいいのさという不真面目さがあってもいいんじゃないの?ねえ役員室の皆様。
そこで我らがテレビや大新聞であったならば、取材に応じたのかと聞いたら「それはない」と言う。謎はますます深まる。取材を受けるか受けないかは「こちら(民主党)の考えに基づいて」決めているとおっしゃった。では、それはどういう「考え」かというと「それは、こちら(民主党)とそちら(取材する側)の要求や趣旨が合致すればこちらも取材に応じることができる、と言うことになります」。
まとめよう。
1)「政権担当能力」は民主党が自ら好んで訴えてきた概念である
2)小誌は民主党の「政権担当能力」とは何で、どうやって存在をアピールするのかなどを聞いた
3)民主党が取材を受けるか受けないかは党と取材者との要求や趣旨が合致するかどうかで決まる
この三段論法の答えは誰が考えたって同じだ。そういうこと。もう幕にする。
中島みゆき作詞作曲の『幸せ芝居』をもじって書けばこうなる
支持政党がいます 民主党がいます 投票用紙に綴りたい…
支持政党がいます 民主党がいます けれど綴れないわけがある
私みんな気付いてしまった 幸せ芝居の舞台裏
電話してるのは私だけ あの党からくることはない
私みんな気付いてしまった 幸せ芝居の舞台裏
逢いたがるのは私一人 あの党からくることはない
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