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2005年8月15日 (月)

Gwen Stefaniは今後もソロか

昨年10月にリリースしたGwen Stefani初のソロアルバム『Love Angel Mmsic Baby』が好調に売れている。彼女は言うまでもなくNo Doubtのボーカリストだがソロアルバムの成功によって独り立ちしてしまうのか。それともあくまでもNo Doubtの一員に戻るのか。

有名バンドのボーカリストがソロを出す場合にはしばしばバンドの他の有力者によって制約されている音楽性を爆発させる。『Love Angel Mmsic Baby』もこの傾向が強くて早い話が「イッちゃっている」のだ。
1985年にリリースされた2人の超大物バンドの超有名ボーカリストの初ソロアルバムを思い出した。Rolling StornsのMick Jaggerの『She's The Boss』とQUEENのFredie Mercuryの『Mr Bad Guy』である。それぞれJust Another Night、I Was Born To Love Youというヒット曲も生まれたが、これを機にバンドから独立したわけではない。I Was Born To Love Youなど今では「QUEENのヒット曲」みたいに思われている。
Just Another NightやI Was Born To Love Youを聴き、PVを見てつくづく感じたのは「やりたいようにイッちゃいたい」という暴走にも似た欲求であった。バンド内でも好き放題に振る舞っているようで案外と我慢していたんだなあと妙に感心するほどムチャなはじけ方だった。FredieのPVなど前半はドリフの舞台装置のようなところでたくさんの部屋中で女性を追いかけて後半はヒトラーが大群衆に演説しているような場面が写り込んでいた。

Gwenの場合も似たように爆発していて「私はこんなことまでできるのよ」の大自慢大会のようなアルバムだ。ヒット曲Hollaback Girl(タイトルの翻訳からして不可能)のPVもFredieのそれに劣らぬ無茶苦茶な自己顕示欲の噴火状態で「分かった分かった」の連続である。英文の詩を写研のENAのような書体で紹介していて格好いいけど読みにくい。まるでシェイクスピアのクオート版だ。
ただし『Love Angel Mmsic Baby』はアルバムとしてMickやFredieに比べてはるかに完成度が高い点が大きく異なる。兄貴が死んだり失恋したりで知らぬ間にNo Doubtのワンマン(ワンウーマン?)的存在にのし上がった以上は「バンド内遠慮」がさほどなくて計画的にソロアルバムをきっかけに独立を果たそうとしているようにも思える。「バンド内遠慮があった」ような発言をしているので余計に怪しい。FredieにはBrian Mayのジャラジャラギターが、MickにはKeith Richardsの割り切りギターが、それぞれ不可欠なんですよといわれるのが多分一番嫌であるだろうから口には出さない。

計画的独立のためのソロといえばPoliceのStingの『The Dream Of Blue Turtles』が思い浮かぶ。そういえばこれも85年か。『Love Angel Mmsic Baby』のメロディが80年代を意識していることを考え合わせると意味深長といえなくもない。

Gwenは大好きなのでソロで成功してもらいたい気もする。あんな女性が彼女だったら3日ぐらいで全精力を吸い取られて死ねそうだ。ただ女優の方に行こうとするのは止めてほしいな。Cyndi Lauperみたいにこける姿はむろん見たくないがMADONNAのようにラジー賞の常連になるのもどうかと思う。

ところで男性が構成の中心になっている有名バンドの女性ボーカリストでソロとしても大活躍した例って意外と少なくないか?「女帝」といえばJefferson AirplaneのGrace Slick が頭に浮かぶがバンド名がJefferson Starship、Starshipと変わると同時に音楽性も同じバンドとは思えないほど変わった。Graceはソロも出したが大ブレークとはいかなかった。「これが典型的成功例だ」という人を知っていたら誰か教えて下さい。

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She's The Boss (1985年発表)ミック・ジャガーのソロ活動第一弾作品。この後も数枚アルバムを発表していますが、中でも「ミックが一番作りたかった音楽は、これだったんだ!」と思わせるアルバムは、この"She's The Boss"じゃないかと思います。そのミックの想いとは裏腹に、... [続きを読む]

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