「初老男の旧式映画館徘徊~シネコンに背を向けて~」第13回「飯田橋くらら」 館名から外観、モギリのオッサンの面構えや場内のムード、客筋…全てに70年代アングラサイケ時代の香りがプンスカプン!(マスクが必要かも…)。
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東映ほど後ろ向きな映画会社はない。今の高倉健&菅原文太の追悼便乗営業を筆頭に、仮面ライダー、戦隊もの、各種アニメ、極道の女たち、あぶない刑事他、放蕩息子が田畑を売り払って生活してるように、過去の遺産をただ焼き直してるだけ。今現在をコンテンツ化出来ない。『北京原人』なる珍作の製作を主導、日本映画史に燦然と名を残すに至る岡田茂の馬鹿息子(元3流役者)、岡田裕介が世襲体制を確率するに従いその傾向は濃厚に。気付けば本社がある東映会館内の旗艦館、「丸の内東映」(定員510名)と「丸の内東映パラス」(定員360名)も、いつの間にか「丸の内TOE①」「丸の内TOEI②」なる、北京原人もフルチンで逃げ出すような間抜けな館名に改悪(北京原人は元々パンツ履いてねえか)。
うさん臭いお祭り感覚は既に今では皆無(筆者による愚写真参照)。現在の東映は過去の遺産部分を除けば、出来損ないの垢抜けないミニ東宝。築後半世紀以上になる堂々たる東映会館(同会館開館記念映画として、大川橋蔵主演の『海賊八幡船』までが60年に公開)。映画館部分を中心に何度も改修を。ただ東宝のシャレた都会感覚とは元々無縁なのに、若作りするから券売所からして百姓臭い(窓口の姉ちゃんの多くも)。正面も柄にもなくお澄ましカラーで統一、ワクワク感ゼロの館構えだ。ギンギラ原色感覚のどこが悪い? 東映の原点は満映。その引き揚げ者就労対策のために設立されたのは有名(当初は東横映画)。満映と言えば大杉栄や伊藤野枝、親戚の子供まで虐殺した、甘粕正彦元憲兵大尉が理事長として牛耳った国策映画界社(当人は敗戦後に服毒自殺)。元々粋がったりシャレてられる血筋ではない(国策会社だから関東軍同様、民間人置き去りにして優先的に逃げ帰ったのか?)。
昔話はさておき、筆者はこの不愉快な名称の映画館に良く通う。毎日利用する東京駅から近いので(「フィルムセンター」が駄番組の際は特に頻繁に)、一駅区間140円の交通費節約と健康のためテクテク。近所にはもっと立派で清潔な東宝系の日劇、松竹系のピカデリーもあるのに、なぜこちらを選ぶのか? 理由は簡単。実写、アニメ、邦画、洋画を問わず両館は常にガッラガラ。年寄りは人混みが苦手でね。②に行く場合が多いが(常に最終回)、観客数に関しては自信を持って断言する。99%の割合で20人代だと。つまり定員の1割以下。時には1割以上入ってるハレの日もないではないが、20人以下の日に比べると稀もいいトコ。なのにやぼったい姉ちゃん揃いの窓口でも、他館と同じく席を指定させる。させる方もする方も空しさ100%。コレでも潰れない東映。満州から金塊でもコッソリ持ち帰ってたのか?
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「ギンレイホール」。定員206名。入場料1500円(主として洋画2本立て)。老いぼれ割り引き1000円。並の名画座だ。特に場末の初老男から恨みを買う点はない(自分で言ってりゃ世話ねえよ)。上映作品は学生&OL趣味というか、こぎれいな恋愛映画や「岩波ホール」落ちの、海の彼方の社会派映画がメイン(絶対安全地帯評論家、堤未香趣味?)。気取りやがって! 確かに肌に合わない。が、それは上映する側の勝手。観る側も嫌なら行かねばいいだけ。「余は何故この名画座をここまで憎むに至りしか?」(眼を閉じて沈思黙考)浮上したのがウディ・アレン。特にファンではないが、他の館がいい番組を組んでない夜は、頻繁に上映するここへ(年に1度程度)。その度に99%不愉快な思いを。俺の顔を知ってる従業員が敢えてやってるとの、妄想モード入り寸前の驚くべき客観的数値だ(?)。憎悪への道への冷静な回顧を。
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渋谷という街は高齢者と縁が薄い。実際、繁華街を歩き回る中高年も極端に少ない。大人を引き付ける施設が少ないから当然だ。食事にさえも困る。脂っこさと低価格が売りのチェーン店ばかりで、和食系の店はほとんど見かけない。新旧の個性的映画館も多くが閉館、更に縁遠い街になり視野から消えた。事情が変化したのは5~6年前。円山町ラブホテル街ド真ん中の「シネマヴェ-ラ渋谷」(ビル4階)が、積極的に旧作邦洋画を2本立てで上映開始。同じビルには「ユーロスペース」(封切館)や「映画美学校」も入居、今やラブホテル街の映画のメッカ。入場料は一般1400円、老人1000円、学生800円。会員になれば料金割り引きの他(一般が1000円に)、9回通うと1回無料の特典付き。「神保町シアター」や「ラピュタ阿佐ヶ谷」に比べても、良心的料金設定だ。
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今までは仏像なんて年寄りくさいものだと思ってたけど、なんかこのごろ気になってきちゃったかも……という方もいるでしょう。でもいっぱいあるからどれ見ていいかわかんなぁい! という初心者BUTSUZOU★ガールの方々に、好きな男性タイプ別におすすめ仏像をセレクトしみました。
今回は「イケメン」が好きなあなた。
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『自分らしさ葬送スタイルブック』が発売になりました。
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